また逢う日まで【WT】 (ページ17)

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階段を降りて他の子達の様子を確認してみると、みんな物陰からじっと私を見つめていた。

それからふと机を見てみると、先程作ったご飯は全部綺麗に無くなっている。

...良かった、みんなちゃんと食べてくれたみたいで少し安心した。

出しっぱなしのお皿をささっと流しに置いて机の上を片付けてからシャークんが待ってる玄関へと向かって一緒に外に出た。

外は暑くもなく寒くもない。よく晴れていてとても過ごしやすそうだ。

そしていつも私が魔法の練習をしている、家の裏にある開けた場所に着くと歩みを止めて後ろを振り返る。

『この辺でいいかな。シャークん、一旦あなたが使える魔法を見せて』

shk「ん、分かった」

そう言うと彼は右の手のひらに風を生成すると刃のような形に変え、そのまま茂みへと放った。

茂みを見てみると彼の魔法に当たった木々には斧で切られたような傷がついている。

木々は倒れなかったものの、まだ小さな子供が放ったとなると話は別。これは中々の威力だ。

shk「俺が使えるのはこれだけだ」

『...そっか。うん、悪くは無い』

いや、流石と言うべきだろうか。

shk「それで...教えてくれるんだよな、あんたみたいに強くなれる方法」