また逢う日まで【WT】 (ページ11)

今日:18 hit、昨日:2 hit、合計:1,017 hit

11. ページ11

side:nkm

「獣...！？どうしよう、このままじゃ家に入ってくるのも時間の問題だよ！」

近くにあった窓を覗いてみると、一目散にこちらの方へ向かってくる数匹の見たことの無い獣が走ってきている。

kn「...もしかして、その獣とやらはあの魔女が放ったものなんじゃない？」

br「...はっ？」

kn「俺たちが無抵抗のまま何も出来ずにその獣に襲われるのを見るのか好きな人だったりして」

br「そんなわけない！」

あぁ駄目だ。一瞬あの魔女のそんな姿が俺には想像出来てしまった。

「みんな！取り敢えず奥に行こう」

玄関の近くにいるぶるっくときんとき、そしてこの状況でも変わらず本を読んでいるスマイルの手を引いて家の奥へと走っていく。

今考えれば二階に上がった方が良かったのかもしれないが二階への階段は玄関のすぐ近くにあるため、もう間に合わないだろう。

みんなと息を潜めていると外で赤や青、黄色と言った色とりどりの光が見えたと思ったら複数の獣の断末魔が聞こえてきた。

shk「もしかしてこれ誰が戦ってる感じか？」

するとぶるっくが何を思ったのか一目散に玄関に近い窓を覗くと、「やっぱり！」と歓喜の声をあげた。

br「魔女さんが魔獣と戦ってたよぉ！さっきあの人が使っていた魔法よりももっと激しくて威力が高いやつ！」

その一言に反応したのか、さっきまで何に対しても無関心だったスマイルが急に立ち上がり、ぶるっくがいる窓の近くへと歩いていった。

その様子に他の4人も同様に驚いたしたようで終始ずっとスマイルの様子を見ていた。