ほくとくらぶ 。

よんじゅうに ページ45

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母「……これが彼氏ね」




お母さんはそう言って北斗くんの頭のてっぺんからつま先まで見る。


ああ、遅かった……





母「Aの母です。初めまして」


北斗「あ、おつきあいさせていただいている松村北斗です」





北斗がにこやかに会釈する。


そりゃそうだ、私の家庭状況を話してなかったせいで。





「ねえお母さん、早くどっかいってよ」




私がそう言って彼女の腕を掴む。


その手はすぐに振り払われた。



私より低くなっている目線をキッと歪ませる。






母「本題がまだでしょ。」





本題……って。まさか。


あのことだとすぐに頭がサイレンを鳴らしている。








北斗「……あ、この人ね」




北斗くんがそう言って薄く笑う。



どうしてそんな余裕そうに……






北斗「Aに一生の傷つけたの、あなたですよね」






その言葉にどきっとした。









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