にじゅういち ページ22
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樹「いらっしゃ……あれ、Aちゃんじゃん。」
咲「ちょっと、私もいるんだけど。」
樹「咲ちゃんも。なに、今日会ったばっかなのにもう会いたくなっちゃった?」
ギラギラとした看板を流し目で見て、ドアを押すと見覚えのある煌びやかな世界が広がった。
ふかふかそうなソファーには、女の子と美形な男性が座っている。
テーブルの上はお酒がたくさん。シャンパンまで。
咲「わたしはね。この子は付き合ってくれてるだけ。」
樹「なぁんだ。俺指名かと思ったのに。」
残念そうに樹くんが笑う。
『…じゃ、樹くん指名にしようか?』
樹「えっ、北斗は?」
『冗談、』
いたずらっぽく笑ってみる。
樹くんは額を抑えて、参ったな、と言うふうに笑った。
樹「ちょっと、嬉しくなっちゃったから…恥ず」
咲「私が指名してあげるから。」
そんな樹くんを、咲がニヤッと笑って小突く。
なんだかんだ、この2人はお似合いかもしれないんだけどなぁ。
まあ、関係はホストとお客。結ばれる、なんて…あまりない話。
樹「じゃ、咲で我慢だわ。俺ちょうど空いてるし、そこの席座っといて。」
咲「ちょっ、我慢ってなによ……もう、」
怒ったふりをしながら、近くの席に向かって足を進める咲。
咲「じゃ、いくね。北斗くん見つけたら喋りかけるんだよ?」
『…うん』
振り返ってそう言うと、樹くんと一緒にテーブルについた。
当然、私は入り口で立ち止まっている。
北斗くんを目で追うように探していても、見つからない。どこにいるんだろ。
すると、長身の誰かが近づいてきた。
ジェシー「あれっ、Aちゃんじゃん!久しぶり。」
確か、彼は…
初めてここに来た時、お出迎えをしてくれていた男性だ。
『お久しぶりです。』
ジェシー「え、大丈夫になったの?こういうとこ。」
『あ……今日も、咲に付き合って来たんです。』
ジェシー「やっぱり」
事情を言うと、苦笑する彼。
それに合わせて私も笑う。
突然、彼は手を叩くと、思い出したように言った。
ジェシー「あ、俺ジェシー。前んとき自己紹介したっけ?」
『あ、いや…覚えてない、けど…』
ジェシー「だよね!HAHA!」
特有の笑い声を響かせて、ジェシーくんが笑った。
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つくも(プロフ) - ぽむりんこむさん» ほっくーん?何で知ってるのー?w誰目線だよw (2019年11月16日 22時) (レス) id: 133d970256 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりんこむ - つくもさん» だーよーねー私もやだ(え) (2019年11月4日 13時) (レス) id: 77570be88d (このIDを非表示/違反報告)
つくも(プロフ) - うわー…こんな母親絶対ヤダ! (2019年11月3日 19時) (レス) id: 2dbd3a86f8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりんこむ - つくもさん» 待ち遠しかったね (2019年11月3日 17時) (レス) id: 77570be88d (このIDを非表示/違反報告)
つくも - 別垢→本垢 わぁーいやっとくっついたぁぁー(^^) (2019年11月1日 19時) (レス) id: 28bca7f31f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽむりんこむ | 作成日時:2019年9月29日 18時