じゅうさん ページ14
.
『あ、の…どうしたんですか?』
カフェテリアを出て、少し先のあたり。
店員さんは私の手を引いて立ち止まった。
渡辺「あの、お姉さん…彼氏とかいるんですか?」
『へっ?』
突然、予想もして居なかった質問をされて拍子抜けをしてしまった。
渡辺「やっぱり、いますよね…もしかして、隣のあのチャラ男ですか…?」
私が返事をしない間に、彼は変な勘違い。
私は慌てて首を横に振った。
『いえ!!誰ともお付き合いなんて!』
焦ったように言うと、彼は顔を上げてはにかむ。
渡辺「よかったぁ」
ほっと胸をなでおろす彼に、私は首をかしげる。
急にどうしてそんな質問を?
言いたくてもいえなくて、タジタジしてしまった。
それに気づいた店員さんは、パッと顔を明るくさせて言った。
渡辺「あっ、俺 渡辺翔太って言います! お姉さんは?」
『春田です。』
渡辺「下は?」
『A…』
渡辺「可愛い名前ですね。」
食い入るような彼の視線に、恥ずかしくなって顔を斜め下に向けた。
彼はそんな私をからかうように笑う。
渡辺「単刀直入に言いますね。おれ、一目惚れしちゃいました。」
『…ほう』
渡辺さんの驚くべき一言に、私はうまく反応が取れなかった。
渡辺「…ほう、って……」
戸惑ったようにそう言う渡辺さんは、苦笑して座り込んでしまう。
私はそんな彼と目線を合わせるために、しゃがんだ。
渡辺さんが驚いた顔をする。
渡辺「……返事は」
急かすようにそう言われて、私はきっぱりと告げた。
『まあ、付き合うことは無理です。すみません。でも、お友達からなら』
渡辺「お友達!!でいいです!」
私が告げると、彼はショックなんて1ミリもない表情でたった。
私も衝動で立ち上がる。
渡辺「よし!じゃあお友達も待たせてもらってますし、戻りましょう!」
吹っ切れた様子でそう言う彼の後ろに続く。
…すっごく、喜怒哀楽が激しい男性だということは理解できた。
.
1356人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つくも(プロフ) - ぽむりんこむさん» ほっくーん?何で知ってるのー?w誰目線だよw (2019年11月16日 22時) (レス) id: 133d970256 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりんこむ - つくもさん» だーよーねー私もやだ(え) (2019年11月4日 13時) (レス) id: 77570be88d (このIDを非表示/違反報告)
つくも(プロフ) - うわー…こんな母親絶対ヤダ! (2019年11月3日 19時) (レス) id: 2dbd3a86f8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりんこむ - つくもさん» 待ち遠しかったね (2019年11月3日 17時) (レス) id: 77570be88d (このIDを非表示/違反報告)
つくも - 別垢→本垢 わぁーいやっとくっついたぁぁー(^^) (2019年11月1日 19時) (レス) id: 28bca7f31f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽむりんこむ | 作成日時:2019年9月29日 18時