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「Aさん、さっきの服着て写真撮りましょ」

「はいはい」



家に帰ってまったりしていると、また勝手に部屋に入ってきて、ニコニコしながらお店で買った服を渡してくる吉野。

そしてコイツは背中を向けて脱ぎ始めた。

いやいや、常識外れにも程があるでしょ。ねぇ。



「見てないからAさんも早く着替えてよ」

「あ、うん、」



いやいや、つられて返事しちゃったけどさぁ。

よろしくないよね、男女2人で着替えるの。

しかもペアルックだよ。モノクロの。


……よろしくないよね。()

まぁ着替えたよ。着替えたけどさ。



「Aさんもーいー?」

「いーよー」

「おぉ、めっちゃ似合ってる」

「吉野はやっぱ黒じゃないね」

「Aさんのクローゼット、黒のパーカーばっかり」

「なに、お前クローゼットまで覗いたの」

「服借りようと思って」

「アホか」



いいから撮りましょ、と完全に流される私。

全然良くないよ。うん。



「はい、ちーず」

「……吉野変顔すれば?」

「Aさんがするならしますよ」

「私変顔の仕方分からない」

「あー、いますよね、そーゆー人」

「私そーゆー人です」



インスタあげますねー、と吉野は私のベッドに横になってスマホを触り始めた。

私のベッド……。

靴下のまま普通にあがるなよクソガキ……。()


しばらくスマホを触っていたかと思うと、クソガキはぱっと起き上がってお風呂に向かった。

吉野が部屋を出た瞬間、私のスマホが鳴った。


……いや、別に?

吉野だけを通知オンしてる訳じゃないし。

RAMPAGEはみんなオンにしてるから。









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服→←服



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作者名:L | 作成日時:2020年3月27日 21時

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