よしのがうるさい【Hokuto.Y】 (ページ9)

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服ページ9

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1番奥のテーブルに座っていると、トレーに私の好きなものばっかりを乗せて向こうから歩いてくる吉野。

さすが私のストーカーくん。

「はい、Aさんエビバーガーね」

「よく分かってらっしゃる」

「Aさんのことならなんでも分かります」

はい、とスプライトとフライドポテトをトレーに分けてくれる吉野。

ポテトを落としそうになる吉野……可愛い、かも。

「？……Aさん？」

「ん？」

「俺の顔なんかついてます？」

「んーん、ほくちゃん可愛いなぁって」

「ほく、？！」

「ほら、あったかいうちに食べようよ」

「はい！」

「んふ、ほくちゃん可愛い」

「可愛い……んふふ、」

ニヤニヤしながらハンバーガーにかぶりつく吉野。

犬かお前は。(笑)

ニヤニヤ吉野をカメラに収めてストーリーに載せた瞬間、パッと光る吉野のスマホ。

こいつ……私のインスタ通知オンにしてんのか……。

ちらっと私を見て、ハンバーガー片手にスマホさわる吉野。

てか食べるのおっそ。

「……あー、Aさん盗撮した」

「盗撮って人聞きの悪い」

吉野は食べかけのハンバーガーを置いて私にカメラを向けた。

「Aさんとデートなうでーす」

「デートではないでーす」

「美味しそうに食べますね」

「吉野の奢りだからね」

「んふ、僕はパーカー2着分払ってもらっちゃったので後でインスタ乗っけまーす」

そこまで撮ると、吉野はスマホを置いてまたハンバーガーにかぶりつき始めた。

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