年上を堕としたい ページ35
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___好きな人いますか。
そんなことは言えるはずもなく。
「えーと、」
「なに、どーしたの(笑)」
「……特に話すことはないんですけど、」
「なにそれ(笑)」
クスッと笑いながら隣を歩くAさん。
すんごい可愛い。
……あれ?
Aさんのこと可愛いとは思うけど、実際俺はAさんのこと好きなの?
そう考えるとなんか自信なくなってきた。
Aさんのこと好きって言ったことあったっけ、?
「吉野?」
「っ、はい、!」
「大丈夫?酔ってる?」
「大丈夫です、」
「……コンビニ寄ってこっか、アイス買ってあげる」
「やった!」
ちょうどいいじゃん。
このアイスの話題で好きとか嫌いとか忘れちゃお。
まぁそれで忘れられるような軽いことじゃないんだけどね。
「はぁ、……。」
「どしたの、そんなに悩んでんの?」
「へ、?!」
「私これにしよっと。ほら、早く決めてよー?」
私チョコ見てくる、と嶺亜さんはカップのアイスを手に取ってチョコのコーナーへ向かった。
あー、情けない。
涼太さんに変な相談するんじゃなかった。
Ryotaどう?いい感じ?
……もはや一周回ってナイスタイミングです。
はぁ、……。
いい感じ、なんですかね、
Ryotaえ、ビミョーなの?
ビミョーなのかもわからないです……
Ryotaえぇ、また今度ゆっくり聞かせてね、w
はい、w
「……なーにがビミョーなの?」
「っ、!びっくりしたぁ、(笑)」
「もー、まだ選んでなかったの?」
「え、あ、じゃあこれで、」
「これでいいの?ハー〇ンダッツあるじゃん」
「さすがに何も無い日のハー〇ンは贅沢ですよ、(笑)」
「そ?」
じゃあ買ってくるね、とレジに向かうAさん。
俺はいつか貴女に気持ちを伝えられる日が来るのでしょうか。
……はぁ、
.
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作者名:L | 作成日時:2020年3月27日 21時