年上を堕としたい ページ34
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「え、ちょ、ちょっと待って?え、なに。 ほくちゃんってAさんのストーカーなの、?」
「ストーカー?!なわけないです!」
「いやもう情報量が……Aさんてさ、パジャマ派?」
「いや、私服?です」
「そっちかぁ、……いいね(?)」
ニヤニヤしながらまたワインを飲む涼太さん。
かっこいい。惚れそう。
「正直さ、一緒に寝てたらちゅーしたいとかないの?」
「……したいですけどー、したらAさん起きそうで実行できたことはないです」
「ははっ、そんなことある?(笑)」
「Aさん眠り浅いしめちゃくちゃ寝起きいいんですよ。多分1発ぶん殴られますよ」
「へぇ、面白いね(笑)」
あー、Aさん……。
なんか会いたくなっちゃった……。
「ほくちゃん明日仕事?」
「そうなんですよー、またAさんに叩き起されちゃう」
「めっちゃ嬉しそうに言うじゃん。Aさんは?明日仕事なの」
「いや、仕事じゃないけど一緒に家出て散歩って言ってました」
「お、じゃあ迎えきてもらっちゃえば?」
「えぇっ、それは……」
ピンポーン
「……ごめん、呼んじゃった(笑)」
「えぇっ!」
玄関にパタパタ歩いていく涼太さん。
そして涼太さんの後ろについてちょこちょこリビングに入ってくるAさん。
黒いスキニー、黒いパーカー、黒いMA-1。黒いバケハに黒いマスク。
あと多分黒いスニーカー。
めちゃくちゃ可愛い。
「あれ、吉野全然ベロベロじゃないじゃん」
「だいぶ盛っちゃいました」
「片寄も悪いヤツ。ほら、クソガキ帰るよ」
「ほんとにクソガキって呼んでるんですか?(笑)」
「うん、クソガキの吉野ア北人だもんね」
「違いますー、ア北人じゃなくて北人ですー」
「クソガキは否定しないんかい」
じゃあこれからもクソガキね、と俺のカバンを持ってくれるAさん。
かっこいい。惚れた。
「はい、吉野。涼太さんお邪魔しました」
「涼太さんお邪魔しました」
「はぁい、ほんと仲良いねぇ(笑)」
気をつけて帰ってね、と涼太さんは玄関まで送ってくれた。
隣を歩くちょっと小さめのAさん。
可愛すぎてどうしよう、おかしくなりそう。
「Aさん」
「ん?」
「……、」
「なに、(笑)」
しまった、話すことがない。
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作者名:L | 作成日時:2020年3月27日 21時