イメチェン ページ25
.
「しょへ、だずげで」
「え、かわい……。あ、Aさんお疲れ様です」
北人さん、やましょーさん、陸さんに囲まれて、もみくちゃになってリビングに入ってきたAさん。
朝までは肩下20センチは余裕でありそうだったロングヘアが、鎖骨下ぐらいまで切りそろえられていた。
そしてファンの皆さんが(青い鳥で)言っていた通り、地毛が綺麗な茶色のAさんの髪の毛は、くるくるに巻かれて気持ち明るくなっている。
「切り終わったらね、美容師さんが『巻いてもいい？』ってキラキラお目目で聞いてきたからおまかせしたの」
そしたらこれになった、と髪の毛を右手ですくうAさん。
すんごい、もう想像以上にかわいい。
ロングも似合うけどセミロング？っていうのかな、そんぐらいの長さでもめちゃくちゃ似合う。
「めっちゃ可愛い！Aさん天使みたい！」
「耳元で叫ぶなアホ」
お口の悪さはいつも通りだったみたい。()
「Aさん染めたの？」
「それファンの子にも言われたけど、私多分一生染めないよ」
「なんでよ、明るいの似合いそう」
「やだよ、目立っちゃう」
「Aさんいつも巻けばいいのに」
「この長さで巻いたらThe 女の子じゃん」
「いいじゃん、たまには」
もうなんか誰が喋ってんのかわかんないぐらい質問攻め。
ソファに座っても、手を洗いに行っても、ずっとついてくるこの3人組。
Aさんが可哀想。
それ比べて、なんか静かにスマホを触るまこ。
と、スマホをAさんの方に向けてパシャリ。
隠し撮りだ。盗撮だ。警察だ。()
「……しょへに見つかった」
「俺先輩な。」
「見てこれ。かわいい、めちゃくちゃかわいい」
壱馬さんに見せたくないな、と顔を歪めながらも、今撮った写真を壱馬さんにLINEで送るまこ。
俺には見せたくせに。見てこれって言うたやん。
あれ？壱馬さんもエゴ神の仲間入りですか？！
しばらくすると、メンバーは晩飯に合わせてちらほら帰ってきた。
皆様、第一声はなんと『誰？』です。
だってAさんロングだったし、普段髪の毛巻かないし。
巻くとしても、毛先を遊ばせる程度。
まぁ、皆様の『誰？』はニヤニヤしてるから分かってるんだろうけど。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1630人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：L
| 作成日時：2020年3月27日 21時
