ストーカー? ページ32
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「へーぇ。Aさんが北人を怒らせて?正座させられて?」
「何その疑いの目」
「いやー?べっつにーぃ?」
「……(イラッ。)」
あのままソファーに下ろしてくれた吉野はちゃっかり私の隣を確保。
そして吉野と反対側に座る壱馬。
コイツもうわかってる。くそっ。
「まぁね!今はもう怒じゃないから!ね?Aさん!」
「うわっ、くっつくなアホ、」
ぎゅーっと効果音がつきそうなほど私に抱きついてくる吉野。
とりあえず強い。そろそろ力加減を学べクソガキ。
てかこいつ演技力高くね?リーダー2人と海青もだけど。
ちょっと見直したわ。
「仲直り記念にランチでも、」
「行きません」
「ですよねぇ……。じゃあ一緒にご飯、」
「作りません。てかもうあるじゃん」
「はぁい。」
ほら、健太がまた一生懸命キッチンで大量に餃子作ってんじゃん。
飽きたからって見捨てるなよ、可哀想に。
健太が作った大量の餃子をみんなで消費して、いつも通りアメコにお散歩に行こうとした。
「……あれ、Aさんどこ行くの」
「アメコだけど。……あー。一緒に行く?」
「行くっ!」
「海青もおいで」
「あ、はい、」
いつもだったら絶対に自分から誘うことがない私に、一斉に目を向けるメンバー12人。
そして陣とLIKIYAさんは2人して頭を抱えてる。
海青はもう普通に苦笑い。
……あれ?
もしかしてこれってやらかした感じ?
「……Aさ、北人、海青、え、……え?」
「あれ?明日雪でも降ります?」
「明日の気温20度近い予報だったけど」
「……なに、私は吉野と可愛い可愛い海青を散歩に連れてっちゃいけないわけ?」
「「滅相も御座いません」」
「Aさんお待たせ!行こ!」
「っるさ。海青行こっか」
「やーだっ!」
「チッ」
あー、めんどくさい。
でもまぁ口止めしてもらってる側だし。
我慢するしかないか。
寮から出て、いつも通り3人でアメコへ。
私はこの時、気づかなかった。
後ろからの鋭い視線に。
to be continued......
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作者名:L | 作成日時:2020年3月27日 21時