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-Hokuto side
陣「お前何考えとんねん！誰やねんこの女！」
力矢「陣くん、ちょっと落ち着いて。」
力矢さんの言葉も耳に入らないほど、陣さんは怒っていた。
北人「その…、」
陣「お前Aちゃんしか見てへんのちゃうかったんか!?」
北人「いや、それ…。」
Aなんです。
そう続けようとしたとき、ドアが開いて壱馬が戻って来た。
壱馬「陣さん、当事者連れて来ました。」
陣「はぁ？」
陣さんが勢いよく振り向く。
そして、その動きを止めた。
陣「…え？は？どういうこと？
これAちゃんなん？」
A「すみません！
私のせいで度々ご迷惑を…。」
陣「いや、これに関しては北人が悪い。」
北人「僕ですか!?」
陣「お前や！」
ぴしゃりと言われて黙り込む。
樹「なんでAさんが北海道にいるんですか？」
北人「そう！それ僕も聞きたい！
今までどこにいたの!?」
A「宮崎…。」
北人「…へ、」
そんなとこにいたの!?
北人「そうだ、婚約者ってどういうこと!?
僕なにも聞いてないんだけど！」
A「…あの人、従兄なの。
でも婚約なんてしてない…っ。」
北人「…従兄って結婚できましたっけ？」
壱馬「従兄はできるで。」
陸「でもよくチケット手に入ったね。」
A「あ、結莉乃ちゃんが…。」
北人「結莉乃さん？」
A「あの人から逃げて、結莉乃ちゃんを頼ったの。
それで北ちゃんに会いたいって言ったら、私は仕事があるから行けないけどAちゃん行っておいでって…。」
北人「…逃げた？」
こくりとAが頷く。
慎「え、それやばくないですか？
絶対相手Aさんのこと探してますよね。」
A「…分かってます、でももう1秒もあの人といたくなかった…っ！」
北人「A…。」
と、不意にいっちゃんが聞いた。
樹「Aさん、結婚してます？」
A「え？」
北人「いっちゃん？」
樹「Aさん、そいつと結婚しました？」
A「まだ、です…。」
樹「じゃあ北人さんと結婚すればいいじゃないですか。
籍入れたもん勝ちですよ。」
その発想は無かった！
A「…え、でもいいんですか…？」
力矢「…まぁ、Twitterのこともあるしなぁ。」
北人「…すみません。」
陣「でも一番の解決策はそれやろなぁ。」
北人「…A。僕と結婚してくれますか？」
A「はい…っ！」
Aが泣きながら抱きついてくる。
僕たちは暖かい拍手に包まれた。
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作者名：直実
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu
作成日時：2019年8月4日 15時
