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-You side
北人「はい、プレゼント。」
A「え…。」
北人「ピアス。…僕とお揃いなんだ。」
そう言って照れくさそうに笑う北ちゃん。
と、そこで私は重大なことに気付いた。
北ちゃんへのプレゼント、買ってない。
北人「A？どうしたの？」
A「…北ちゃんごめん、プレゼント買うの忘れた…。」
北人「なんだ、そんなこと？大丈夫だよ。」
A「でも…。」
北人「…あ、じゃあさ。
僕、欲しいものがあるんだけど。」
A「うん？なに？」
北人「Aのこれからの時間、全部僕にちょうだい。」
A「え？…それって、」
北人「僕と結婚してください。」
A「…北ちゃん、本気で言っとーと？」
北人「当たり前っちゃろ。」
A「でも、私なんかでよかと？」
北人「…Aがいいっちゃ。」
ぎゅっと北ちゃんが抱き締めてきた。
北人「吉野Aになってください。」
A「…はい。」
北ちゃんが私を抱き締めながら鼻をすすった。
A「北ちゃん、泣いとーと？」
北人「てげ嬉しか…！」
そう言って私にキスしてくる北ちゃん。
そして、何かに気付いたように呟いた。
北人「…あ、てかAもう吉野じゃん。
うわ、恥ずかし。」
A「…でも、ばり嬉しかったけん。ありがと。」
北人「…ならよかった。」
北ちゃんがぐすぐすと鼻を鳴らしながら顔を上げる。
A「…帰ろ。」
私は小さく頷いて、北ちゃんと手を繋いだ。
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作者名：直実
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu
作成日時：2019年4月28日 17時
