楽しい ページ9
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待ち合わせの10分前。気合入れすぎかな、なんて思いながらお店のショーケースに反射する自分を見つめる。
どうしよう、今日の私可愛いかもしれない。
『緊張...してきた』
お化粧...普段しないけど動画とか雑誌見ながらやってみたし...
濃くないかな...可愛いかな。
何度も何度も鏡を見直しては不安になる。
隼「Aちゃん?」
『わぁあ!隼くんおはよう!?!?』
隼「おはよう笑え、ちょちょ、落ち着いて?」
『ごめん、落ち着く...』
どどどうしよう、引かれたかな。ちら、と隼くんの顔を見れば少し困った顔。
え、なになに
隼「Aちゃん、いつもより可愛くてびっくりしちゃった。」
『か、かわ、可愛いですか!?』
隼「う、うん。すごい可愛い笑」
どうしよう、隼くんにまた可愛いって言われちゃった。録音すれば良かったかも...
1人で勝手に舞い上がっていると隼くんが行こかって手を引いてきた。
これ、手、繋いでるよね...どうしようまた、胸が苦しい。
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『ここ、クレープ屋...さん?』
隼「そう!運動の前に腹ごしらえしよーよ!」
『んんん?こういうのは運動終わってからなんじゃ??』
隼「細かいことはいーの!決まった?」
隼くんって意外とおデブ気質...?か、かわいい!ギャップ萌えってやつかな...可愛い。
そんなこと考えてたら隼くん、勝手に頼んじゃってしかもお金まで払ってる。
『おか、お金出すよ!』
隼「いーのいーの。あ、Aちゃん、ココア好きだったよね?これ、ココアの生地のチョコクレープなんだ。」
『え、ありがと...』
覚えてたんだ...そんなこと。
些細なことなのに嬉しくて嬉しくて仕方なくてまた、胸がキュってなって。
恋って楽しい...なんて思ったりして。
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作者名:ほくろ | 作成日時:2018年12月30日 14時