#38 ページ38
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タクシーに乗せられ、俺の家へと向かう。
『北斗？ありがとう』
車内ではタクシーのエンジン音だけが響いてる。
隣に座る北斗は窓の外をずっと見てて。
北斗は俺の方を見ないで
北「無茶すんなって言わなかったっけ」
『無茶は…してない。これで休んでみんなについていけなくなったら、それこそ無茶するよ』
そう言えば、はぁぁぁ。なんてでっかいため息。
北「身体壊したらどうすんだよ」
『心配してくれて嬉しいよ？でも、北斗がいるから安心して俺は無茶できるんだよ？北斗は俺の限界を知ってくれてるから』
俺は限界を超えたくなるから。
俺の限界を知ってる北斗だからこそ、安心して無茶ができるの。
北「ばーか。さっき自分で無茶してないって言ってたじゃん」
『あ。』
北「あ、じゃねーよ、ばーか」
『ばかばか言うなよ、ばーか』
北「俺瑞希より全然頭いいからね」
うるさいなぁ、もう！
ってそっぽを向く。
そのまま車内は無言のまま。
気付いたら家に着いていて、北斗も一緒に降りてくれて、荷物もちゃっかり持ってくれて。
鍵どこ？なんて聞いておいて、鞄を勝手に漁る北斗はすぐに見つけてドアを開けてくれた。
部屋に入ると、ベッド目掛けて一直線。
そのまま倒れこんだ。
ドア付近に立ってその様子を見る北斗は、やれやれって呆れてて。
北「そのまま寝ないの。部屋着に着替えといて。タオルとか水とか持ってくるから」
『はーい。』
自分の部屋は落ち着くのか、気が一気に抜けてさっきよりも体調が悪くなってきた。
部屋着に着替えてベッドに横になる。
ガチャっとドアが開いてそちらを見ると、北斗が呆れながら立っていた。
北「お前さ、それじゃ風邪引く」
布団もかけずに横になってるだけの俺に、早く布団の中に入れ。と無言の圧力をかける。
『ふぁーい』
もぞもぞと動きながら布団の中に入る。
これで満足か！と北斗を見ると、全然満足してなくて。
北「いや俺こんなこと言いにきたわけじゃないんだけど。お前冷蔵庫の中空っぽなんだけど？普段なに食ってるわけ。」
最近はメンバーも来ないし実家ばかりに行ってるから冷蔵庫の中は何も入ってない。
『必要最低限のものしか買ってないだけ』
そう言うと、またでっかいため息を。
北「薬とか色々買ってくるから待ってて」
そう言うと部屋から出ていった。
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ヒヨリ - こんにちは！ドS王子のほうでもコメントさせていただきました！どちらもおもしろくて最高です！ (2018年12月2日 20時) (
レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
七星(プロフ) - 雄也Loveさん» こんにちは！ありがとうございます！男装ものってあまりないよね？って思って書き始めました(笑)更新がんばります！ (2018年12月2日 20時) (レス) id: c3d40b923e (このIDを非表示/違反報告)
雄也Love - こんにちは!初めて男装物の小説を読みました。とっても面白くて、ハマりました。更新頑張って下さい! (2018年12月2日 14時) (レス) id: daf4ebc037 (このIDを非表示/違反報告)
七星(プロフ) - ひかりさん» ありがとうございます！私も自分で書いてて、じれったいなぁ！なんて思ってます(笑) (2018年11月20日 8時) (レス) id: c3d40b923e (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 面白すぎます！これもう、メンバーに女って言って北斗とくっついて欲しいっす笑 (2018年11月20日 3時) (レス) id: ff1c992370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七星
| 作成日時：2016年7月12日 10時
