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『え、なにが？』
北「いや、浮かない顔してるから」
『…北斗はさ、嘘ってついたことある？』
北「嘘？まぁあるっていえばあるけど」
『こどもの時は何気なく嘘ついてたけど、この年にもなって嘘つくとさ、心が苦しいね』
男装してる時点で北斗にも、みんなにも嘘ついてることにはなるんだけど。
あんな真っ直ぐな目で見られたら、樹の恋を応援するしかなくて。
でもその相手は俺で。
成就なんてするわけないのに。
北「どんな事情で嘘ついてんのか知らないけどさ、大人になってからつく嘘って、相手を思っての嘘だったりするじゃん。心が苦しいってことは、相手を思ってるからこそでしょ。」
『…』
北「つかなきゃいけない嘘だったんでしょ？瑞希は優しいから」
そう言って俺の頭をわしゃわしゃする。
『北斗、ありがとう』
北「いーえ。今度なんか奢って(笑)」
『え、いいよ！なんでも奢る！』
普段奢らせてなんてくれないから、その一言が嬉しくて。
北「いや、やっぱりいい。お前がちで奢りそうだもん(笑)」
『えぇ？いま奢ってって言ったじゃん！』
北「先輩としては奢られたくないし」
『後輩として奢るんじゃないもん！メンバーとして！』
北「はいはい。気持ちだけね」
『またそうやって子供扱いするー！』
北斗といる時間はやっぱり居心地がいい。
ジ「北斗ー瑞希ー早く来いよー」
なんて遠くの方でジェシーが呼んでる。
北「瑞希、向こうまで競争な」
『え！？』
北「はい、よーいどん！」
俺の返事を聞かずにいきなり走り出した北斗。
『え、ちょ！ずるい！』
あとから追いかけたけど追い付けるはずもなく。
北「はい瑞希の負け」
『ちょ、ずるくない！？』
メンバーからは、お前ら元気だな。なんて。
北「罰としてジュース奢って」
北斗が指さした方には自販機。
『分かったよ、何がいい？』
ご飯とか奢らせないかわりに、ジュースでも奢ってってことなんだろう。
多分俺に言ってもきかないから。
自分で言うのもあれだけど。
俺の扱いを分かってきてる北斗。
北「じゃあ、リンゴジュース」
『…ふふっ(笑)』
北「なに」
『可愛いね北斗くん』
うるさい！早く買ってきて！
そう言う北斗は耳が赤い。
『はいはい。今買ってくるから待っててねほくちゃん』
いつも弄られるから精一杯の仕返し。
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ヒヨリ - こんにちは！ドS王子のほうでもコメントさせていただきました！どちらもおもしろくて最高です！ (2018年12月2日 20時) (
レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
七星(プロフ) - 雄也Loveさん» こんにちは！ありがとうございます！男装ものってあまりないよね？って思って書き始めました(笑)更新がんばります！ (2018年12月2日 20時) (レス) id: c3d40b923e (このIDを非表示/違反報告)
雄也Love - こんにちは!初めて男装物の小説を読みました。とっても面白くて、ハマりました。更新頑張って下さい! (2018年12月2日 14時) (レス) id: daf4ebc037 (このIDを非表示/違反報告)
七星(プロフ) - ひかりさん» ありがとうございます！私も自分で書いてて、じれったいなぁ！なんて思ってます(笑) (2018年11月20日 8時) (レス) id: c3d40b923e (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 面白すぎます！これもう、メンバーに女って言って北斗とくっついて欲しいっす笑 (2018年11月20日 3時) (レス) id: ff1c992370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七星
| 作成日時：2016年7月12日 10時
