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近くで何かしら地面の餌を啄んでいた雀が飛んで行く。
ジュースを買いに行っていた下っぱが帰ってきた。
冷たいそれを受け取りながら、Aは興味本意で尋ねる。
「ねぇ、居候先何て高校か知ってる？」
「たしか…開久…とか、言ってました。うちに負けず劣らずなヤンキー高校らしいですよ」
「へぇ…」
一口飲むだけで、あっという間に喉が潤ってきた。
遠くを見ながら呟く。
「開久ねぇ…」
手応えのある奴はいるのだろうか、
とAは考えていた。
実はここ最近、制服を見るだけで避けられることもあり、非常に退屈していた所なのである。
「なんか、ちょっと前に頭が学校やめたってんで、今まとめるやつがいないらしいっす」
下っぱが遠慮がちに付け加えてくる。
「お？…てことはチャンスじゃん」
Aがニコニコしながら呟くと、
大嶽がオウム返しに聞き返す。
「チャンス？」
「そう！我ら北根壊高校勢力拡大のチャンスだよ！」
ソファの上に立って拳を掲げるAに、柳はまた声を出して笑った。
「確かにな…またとないチャンスだよ」
頭がいないなら、自分達がまとめてあげれば良いのだ。
北根壊の縄張りを隣町まで拡大する大チャンスなのである。
Aは飲み終わった空き缶を投げ捨てると、これから起こりそうな事を想像して頬を上げる。
その横顔は、沢山の修羅場を潜ってきた柳と大嶽も近づけないほど狂気に満ちていた。
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ひんやりだんご(プロフ) - さ??♀?さん» ありがとうございます！これからも宜しくお願いします！ (2022年3月27日 20時) (
レス) id: c7dc0d49c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご(プロフ) - 子猫さん» 応援ありがとうございます( ´ ▽ ` )検討させていただきますね！ (2022年3月27日 20時) (レス) id: c7dc0d49c1 (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - 最高です！ (2021年5月23日 2時) (レス) id: 74c8bfbc36 (このIDを非表示/違反報告)
子猫 - 凄く面白くて一気に読んでしまいました！北根の小説全然ないから嬉しいです！ひんやりだんごさんさえ良ければ理子ちゃんと夢主が戦うのも凄く見てみたいです！ひんやりだんごさんさえ良ければ書いてください！ (2021年2月1日 3時) (レス) id: 54bec7b90e (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご - Luaさん» 楽しんでいただけて良かったです！これからも応援宜しくお願いします！ (2020年9月20日 15時) (レス) id: 6187d0d719 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひんやりだんご | 作成日時：2020年7月23日 17時
