北根壊高校3人目の頭は、柳の幼なじみでした

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いつものように開久高校に登校した北根壊の頭三人は、すぐに違和感をおぼえた。

生徒が誰一人見当たらないのである。

「ありゃ？もしかして全員登校拒否かい？」

「そんなワケねえだろ」

大嶽がAの呑気な発言に呆れる。

溜まり場へ行くと、ボロボロのソファーに北根壊の生徒達が集まっていた。

「おっはよー」


「あっ！！Aさん達、見てくださいよこれ」

何かしら面白いものでもあるのかとAが言うと、生徒達はそれが見えるように間を開けた。


三人が目の前にしたのは、一枚の張り紙。

綺麗とは言いがたい文字で、

【北根壊高校の皆さん
明日10時、第一工場跡地に集合してください。一人残らずぶっ潰します 開久高校一同】


と書いてあった。


大嶽がイラついた様子で張り紙を破る。
既に戦闘モードの生徒達の中で、柳とAだけがこの状況を楽しんでいた。

「いいねえ…ゾクゾクするねえ」

と柳。

「売られた喧嘩は買わなきゃ失礼でしょ？」

とAは首を鳴らした。


開久対北根壊の全面戦争である。

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