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三橋と伊藤の居場所を突き止めるべく、Aと大嶽は下っぱを連れて外に出ていた。
人影のない工場の曲がり角で、開久の生徒を痛ぶりながら下っぱの一人が声を荒げる。
「はやく二人の溜まり場教えろや！」
「だから本当に知らないですって…軟高の奴らに聞いてくださいよ」
Aは一刻も早く二人とご対面したかったので、自分も加戦しようかと前に一歩踏み出したが、丁度その時、地べたに転がった開久の一人が数メートル向こうを指差した。
「あっ！来た来た！本人ですっ！」
開久の生徒が指差した先にいたのは、二人の男子生徒。
一人は明らかに校則を無視した金髪パーマで、制服のズボンも、もものあたりがダボダボ。
学ランはズボンのベルトが見えるほど極端に丈が短かった。
変な奴だ…とAは思った。
噂の三橋というのは、想像していたより弱そうである。
「あんなんじゃ、大嶽さんやAさんが出てったらびびっちゃいますよ。…ここは一つ俺に任せていただけませんか？」
と、下っぱの北根壊生徒が馬鹿にして言う。
大嶽が許可を出したので、Aも任せることにした。噂の三橋への興味が無くなったのである。
しかし、当の三橋は違った。
「マブいお姉さん…よかったら僕とお茶でもいかがですか？」
考えてもいなかった三橋の発言に、Aは彼を二度見…どころか三度見した。
「え…私？」
「そうです！貴方です！」
ビシッと指をさして決め顔をする男に、Aはまだポカンと口を開けている。
三橋はAを見た瞬間、心が奪われたのである。
マブい女だと思った。
胸がキュンとなり、目が離せなかった。
隣町にこんなに良い女がいたのかと思った。
戸惑うAに、大嶽が不機嫌な顔を見せる。
それは北根壊の下っぱ生徒も同じようだった。
「てめぇ…Aさんに気安く話しかけてんじゃねえよ」
「なるほど、Aさんと言うんですね。僕は軟葉高校の三橋貴志と言います！以後よろしくお願いします！！！」
三橋は周りなんぞ気にしない様子でマイペースな発言を繰り出す。
それはそれは綺麗な九十度のお辞儀だった。
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ひんやりだんご(プロフ) - さ??♀?さん» ありがとうございます！これからも宜しくお願いします！ (2022年3月27日 20時) (
レス) id: c7dc0d49c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご(プロフ) - 子猫さん» 応援ありがとうございます( ´ ▽ ` )検討させていただきますね！ (2022年3月27日 20時) (レス) id: c7dc0d49c1 (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - 最高です！ (2021年5月23日 2時) (レス) id: 74c8bfbc36 (このIDを非表示/違反報告)
子猫 - 凄く面白くて一気に読んでしまいました！北根の小説全然ないから嬉しいです！ひんやりだんごさんさえ良ければ理子ちゃんと夢主が戦うのも凄く見てみたいです！ひんやりだんごさんさえ良ければ書いてください！ (2021年2月1日 3時) (レス) id: 54bec7b90e (このIDを非表示/違反報告)
ひんやりだんご - Luaさん» 楽しんでいただけて良かったです！これからも応援宜しくお願いします！ (2020年9月20日 15時) (レス) id: 6187d0d719 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひんやりだんご | 作成日時：2020年7月23日 17時
