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全くもって信じてなさそうな顔を




浮かべているであろう私の顔を見て




松村くんは微笑んだ。






「信じてもらえないなら
アピールするまでだから」







「絇子さんの圧からも解放されて




好きな人と同じ支店なんて




ある意味ラッキーだな」







"安心して仕事はちゃんとするから"






なんて背もたれにもたれかかって



のびをしながら言うけど







…なんだろう。






なぜかすごく嫌な予感がする。







「じゃ、これからよろしくな、A」







サラッと私を名前で呼んだ彼は





ほら、帰るぞ




なんて私の荷物を勝手にまとめる。






確かにこの状態ではもう何も手につかないし





仕事は明日に回して帰る判断は正しいけど





爽やかで有名な




新エースと呼ばれた男は






こんなに強引なのか?





「ほら、いこ」






とりあえず立ち上がった私の手を
サラッと握るから






『手は、違うから』







慌てて振り解くと







「残念」






彼は悪戯っぽく笑った。

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作者名:Runaaaaa | 作成日時:2021年5月29日 23時

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