ねこといぬの恋の話 (ページ49)

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、

「え、マジかよ」

「Aってそんな大胆だったっけ」

昨晩までの出来事を、かいつまんで

…いや、ほぼ丸々

話し終えると、2人揃って
ポカンと口を開けて驚いている。

『正常運転の私なら
自分から付き合ってない人に
キスなんかしないよ』

「まあ、その話を恥ずかしげもなく
俺らに話す時点で正常ではないだろうけど」

「優吾くん、例えA相手だとしても
思ってても口にしちゃいけない場面も
あるんだよ」

『2人して失礼なのは置いとくから
とりあえず私、どうしたらいいの』

髙地の彼女、兼、私の友人である夏子の入れてくれた
お茶をぐびっと飲み干して2人に問う。

「そんなの、好きって打ち明けるしかないでしょ」

夏子の意見に髙地も頷く。

『だよね、いやそうなんだけどさ』

「伝えないとその大胆な行為が
本当に酒のせいだって思われて終わるぞ」

髙地に半ば強引な背中の押され方をして

結局私は、彼にきちんと想いを伝えることにした。