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あの後、私は酔ったふりを貫いて
『頭痛いからシャワーして寝るね』
と、逃げるようにシャワーを浴びた。
シャワーを終えて出てくると
彼はすでに目を瞑っていて
先にお風呂に入れておくべきだったな、
と思う反面で
寝てくれてよかったなと安堵する。
自分からキスするなんて
どう顔をあわせばいいかわからない。
そして、彼は次の日、
休みだと言うのに
“ありがとう"とメモをちぎった置き手紙を残して
朝早くに家を出ていた。
会社の鍵を持っていた人に連絡をして
鍵は取りに行けた様子だったが
月曜日に、どんな顔をすれば良いかわからず
悶々としたまま迎えた日曜日、
とりあえず居た堪れなかった私が向かったのは
『結婚おめでとう』
「うん、まだだけどな」
無事にプロポーズが成功した
�眞魯�ップルの家だった。
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作者名：Runaaaaa
| 作成日時：2021年5月29日 23時
