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、
3時間の飲み会はあっという間にお開きだ。
と、言っても私は実質2時間しかいなかったが。
物凄い酔っ払いを、呼んでおいたタクシーに乗せるという
仕事も終え、
「中野も行く?二次会」
ここで初めて、松村くんから話しかけられる。
飯沼さんたち、松村くんに好意を寄せる人たちからの
視線が痛い。
「あー、中野さん
なんか店長が呼んでましたよ」
後ろから森本くんに声をかけられ
『え?なんだろう。
ごめん、私は不参加で。
松村くん楽しんでね』
これを口実に参加を断った。
行ってもどうせまた、幹事の延長みたいなことに
なりかねないだろうな、というのと
正直、少し疲れていたから。
「そ、か、じゃあ気をつけて」
松村くんは何かいいたげだったが
支店長に肩を組まれていってしまった。
その後ろを女子社員たちがついていく。
…っと、店長に呼ばれてるんだった。
私が再び店に入ろうとすると
ふと手を引かれそれを妨げられる。
「すみません、嘘つきました」
私の手を引いたのは森本くん。
二次会には行かなかったようだ。
『嘘?』
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作者名:Runaaaaa | 作成日時:2021年5月29日 23時