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「でね、その時に」







私は今現在、とてつもなく恥ずかしい。






なぜかというと、目の前で
森本くんが






私に惚れた経緯や
好きなところをお酒の力を借りて
本人に向かって饒舌に話しているのだ。










「で、そん時にすきだなーって」









『わ、わかったわかったから。
とりあえず飲み過ぎだよ』









「んなことないですよー」









なんて言いながら目は少しトロンとしている。



これはこれ以上飲んだら寝落ちするパターン。









『そろそろ、お開きにしよっか。
タクシー呼ぶからね…って』









私がスマホを取り出したタイミングで
机に突っ伏して寝てしまった森本くん。







困ったな。









『ねえ、ジェシーくん』









お皿を下げに来たジェシーくんが
森本くんの様子を見て呆れている。









『森本くんの家の住所わかる?』









「あー、わかりますよ。
確か前に家遊びに行くときLINEしてくれてたはず」









ジェシーくんが




"ちょっと、スマホとってきます"







と離れていった間に荷物をまとめて
お店の別の店員さんを呼んでお会計を済ませた。

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作者名:Runaaaaa | 作成日時:2021年5月29日 23時

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