愛され小牧 (ページ2)

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山崎が事務所に着くと既に3人はくつろいでいた。

「なんや、響介が連絡するなんて珍しいなぁ」

小牧はソファーから起き上がってパソコンをバッグパックに入れた。

「早くいこーよ」

「どこに？」

小牧が突然言い出すものだから、3人とも困惑した。

「え、KSBCじゃないの？」

湊川と山崎は伏見を見た。

「小牧、なんで知ってるんだ？」

「えぇー、twitter荒れてたからそうだろうなって。」

「小牧くん知ってたなら言ってくださいよ。」

「知ってるかと……」

「じゃあ、行こ？行くか。うん。」

小牧が申し訳無さそうにうつむいたのを見て伏見が慌てたように扉を指さした。

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「おひさでーす。」

小牧はKSBCに入った途端、定位置、長篠の隣に座った。

「久しぶり。みんな変わんないわね。」

センター長の島原は4人の顔を見回して言った。伏見も苦笑いしながら言う。

「そっちこそ。」

その時KSBC内に女性の声が鳴り響いた。ひき逃げ犯が現在も逃走中らしい。

「小牧、頼んだ。」

「はいはーい」

伏見は湊川を呼び外へ出た。湊川も一礼をして追いかける。

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「やったー！犯人確保‼」

画面越しに伏見が犯人を取り押さえたのを見て小牧は両手を上げた。ついでに長篠にピースサイン。

「小牧さんほんと変わんないですね。」

「えぇーそう？」

テーブルに座って一部始終を眺めてた山崎は手を叩いた。

「流石やな。ほんま、響介と小牧はナイスバディや。」

島原も頷く。

実は追跡中、犯人の車は直進したにも関わらず小牧は左折の指示を出した。すると、1車線の細い道路で犯人の車とばったり。そのまま逮捕につながったのだ。

「小牧、助かった。」

「お土産待ってまーす」

「は？」

伏見と小牧の何気ない会話にKSBCが笑いに包まれた。

「ん、小牧、アイス」

「ええー響介さん優しいじゃーん。」