split personality... (ページ2)

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１．気付きページ2

北斗side

１５才の時から、俺にしか聞こえない声が聞こえるようになった。

気付いていた。俺がおかしいって。

…ある日のテスト期間。用紙が配られて、名前を書いた。そこからの俺の記憶はなかった。

樹『なあ、北斗、テストどうだった？』

幼馴染の樹に話しかけられてはッとした。

『えッ、まぁ、ぼちぼちだよ．．．』

てきとうなうそをついた。

後日テスト返しがされて、びっくりした。おれがとったことのないような低い点数だった。

樹『ひっく！北斗どうしたの！俺と同じ点数やん！』

『勉強してしてなかっただけだから。』

胸が痛くなった。

帰ってから今日のことを調べてみた。

『多重人格…？』

関わりのない言葉すぎて、思わず声が出た。

俺が…？そんなわけないと思っても、今日あったことがソックリそのまま書かれているのだから、信じるしかないのだろう。

そっか…そうなんだ、俺。

無性に樹に会いたくなって走って家を出た。

ピーンポーン

樹『はーいって北斗！？あがってあがって』

『ごめん…』

樹『で、どーしたの？』

『…樹に会いたくなったの。』

樹『ッ///』

思わず言っちゃった…

『ご、ごめん…』

そこからの俺の記憶はない。