先輩 .。 (ページ9)

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貴女 s i d e ページ9

家のドアを開けると、家の中が片付いていて、
何だか部屋も明るい気がした。

貴「ただいまー。」

と言いながら、部屋に入る。
すると、懐かしい声で

？「おかえり～。」

と返ってきた。
そして、私の目の前まで兄貴が来てくれる。
それから、抱きしめてくれる。

貴「兄貴、元気してた？」

？「当たり前だろ。
(人1)は？」

貴「元気してたよ。」

？「なら良かった。」

兄貴の名前は、ジェシー。
アメリカ育ちのため、スキンシップも多い。

ジ「今日の飯は、オムライスな。
(人1)、好きだろ？」

貴「兄貴の作るものは、何でも好きだよ。」

ジ「嬉しい事言うねぇ～♪」

兄貴と私は、いつもこんな感じだ。
兄貴は、私の好きなものを用意してくれて
私を喜ばせようとしてくれる。

兄貴は、こんなに良い人なのに彼女が出来た試しがない。
なぜなら、兄貴は恋をした事が無い上に、
告白されても興味が無いので、付き合うまでに発展しないからだ。
妹としても、それは将来に関わるから心配なのだが..

ジ「おれは、やっぱり(人1)がいれば
それでいいや。」

なんて、いつもの口癖を言う。
正直、嬉しいけど心配だ。
兄貴は、一生独身でいるつもりなのか。
もし、私が結婚したらどうするのか。
兄貴は死んでしまうのではないか。

最近はいつも、それが気がかりだ。