SixTONES短編集 (ページ7)

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「たなか、じゅり……？」

聞き覚えのある名前と頭をよぎる幼なじみの顔。

(まさか。そんな訳がないよね、。)

ゆな「これは行くしかないな。」

かりな「Aに“激モテじゅったん”とも呼ばれる彼を見せてやらなければ。」

そんな彼女達の会話なんて耳にもはいらず、彼女達に言われるがまま、二年生の教室へ。

田中樹という男が居るだろう教室の前には私達だけでなく、たくさんの女の子がいた。

「居た！！あれじゃない？？」とかりなが指す方を見ると、

「じゅり、くん。。」

そこには、昔とは全く別人の彼がいた。

目立つ髪色に着崩した制服。胸元に輝くゴールドのネックレス。

いわゆる“不良”ってやつ。

でも、時々聞こえる彼の声。そして、クシャッと笑う彼の笑顔は昔のままで。

気づけば私は彼の名前を口にしていた。

「樹くんっ！！！」

分かりやすく動揺する彼の背中。そして振り向き、驚いたように私を見つめる彼。

そして、彼も私の名前を口にする。

『A……？』

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