Starlight _hokuto.Y_ *2

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北人side







A『 お待たせしました。本日のコーヒーセットです。』






運ばれてきたのはコーヒーとケーキ





コーヒーからは漂う良い香りに思わず口元がほころぶと前に座る隼さんも同じ表情だった






A『 ごゆっくりどうぞ 』





コーヒーを1口飲むと口に広がる心地よい苦味と鼻をすりぬける香り、これは通いたくなる





「 めっちゃおいしいですね！」





隼『 だろ？！いやーやっぱ久しぶりに来たけど最高だわ。ここのコーヒー、しかもケーキもめちゃくちゃおいしいんだよね 』




日替わりで変わるらしいこのコーヒーセット




今日のケーキはショートケーキ




真っ白のクリームに大粒のイチゴ




これもまた上品でいくらでも食べれるんじゃないかっていうくらいくどくない甘さ





イチゴの甘酸っぱさとマッチしてその辺のケーキ屋さんより断然おいしい





隼『 はぁ〜最高。まじで北ちゃんが言ってくれて良かったわ。また来よ。絶対に来よ。』





「 俺も絶対また来ます。しかも結構メニューあるんすね、色々食べてみたい！」





隼『 どれもおいしいから絶対食べた方がいいよ、てかあの店員さんと上手くやれよ〜？笑 』




「 ちょ、」





隼『 まあまあ、会計したら俺すぐ外出るからちょっと話して来いよっ 』





と、宣言通りお金を払ったらすぐに外に出た隼さん






A『 ありがとうございました 』







そう言って奥に戻ろうとするA






「 あ、ちょっとまって」






A『 なんですか…？』






「 えっと…コーヒーとケーキ美味しかった！また来るね、今度はうちのメンバーも連れてくる 」






A『 ありがとうございます、お待ちしてます 』






仕事モードで完全に接客スマイルに敬語





それがちょっと寂しい







「 あのさ、今度連絡するから空いてる日2人で会お。俺またAと色んな話したり、色んなことしたいから。じゃあね、仕事頑張って！ご馳走様でした。」






とりあえず言いたいことはちゃんと伝えて






すぐにお店を出てきてしまった







またお待ちしてますと最後に聞こえたAの声






最後の一言は仕事とか関係なく言って貰えたような気がした







彼女の普段の優しい声だった

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