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北人side
樹『 北人さん、これから暇っすか?』
事務所での打ち合わせが終わり
帰ろうとしていたところ樹に声を掛けられた
「 暇だけど、ジムでも行くの?」
樹『 いや、北人さんに見せたいものがあって。ついでに飯でもどうっすか?』
「 いいよ、珍しいね。見せたいものって何?」
2人で事務所を出ると電車に乗り
樹は普段は降りない駅で電車を降りた
樹『 実は毎週路上ライブしてる人がいるんすけど、よくEXILEの曲とか歌うんすよ。しかもめっちゃ上手いんです。』
「 へー、そうなんだ 」
駅を出て少し歩くと目線の先に人集りができていた
「 あの人集りがそう?」
樹『 あー、そうっすね。今日はやけに人多いな 』
男の人が路上ライブしてるのかなって思ったその時
間違えるはずがない、この歌声
数年前よりもはるかに上手くなってるけど
絶対にAの声だ
樹の後に着いて行き人集りから少し離れたところで見るとそこにはギターを持って歌うAがいた
「 A…ッ 」
溢れそうになる涙を堪えて
大好きなAの歌を雑音で聞き逃さないように
耳を傾けた
樹『 あれ、今日でラストライブなんだ。』
Aは歌っていた曲が終わるとこれで路上ライブは最後ということを伝え最後の歌を歌い始めた
Aが初めて自分で作った曲
周りも静かにその曲を聴いていた
通行人も足を止め
まるでAを中心に時間が進んでいるように
その曲が終わると大きな拍手と共にAは笑顔でありがとうございましたとお辞儀した
近くで見ていた人たちは
彼女に声を掛けていた
樹『 あの人すごいっすね。今日で路上ライブ終わりなのがもったいないくらい、音楽辞めちゃうんですかね 』
隣の樹も本当に良かったみたいでいつもより口数が多くなってる
樹『 じゃ、飯行きますか 』
そうしてようやくAの周りから人がいなくなった
俺は樹の声も聞かずに
一直線にAの方に歩き出した
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komooon(プロフ) - Princessさん» ありがとうございます!なるべく更新できるように頑張りますね^^* (2020年4月7日 1時) (レス) id: 59203027da (このIDを非表示/違反報告)
Princess - 更新楽しみにしてます! (2020年4月6日 11時) (レス) id: 9f418f690e (このIDを非表示/違反報告)
komooon(プロフ) - ほくとすきぴさん» ありがとうございます!!更新頑張りますね! (2019年10月4日 20時) (レス) id: 59203027da (このIDを非表示/違反報告)
ほくとすきぴ - 更新まってます!! (2019年10月4日 17時) (レス) id: cb30df2db6 (このIDを非表示/違反報告)
komooon(プロフ) - kahonさん» コメントありがとうございます!とてもうれしいお言葉です^^引き続き楽しんで頂けるよう頑張ります!! (2019年8月13日 15時) (レス) id: 59203027da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:komotsuki | 作成日時:2019年8月6日 1時