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樹「そういえば、なんでAさんは海外に行ってたんですか?」

『そっか、まだ知らないのか』

「さっき話してた事と関係あるの?」

『あるある』


タクシーに乗って、さっきの話題について話す


『私、パリコレとかに出るモデルさんのメイクアップしてて』

「「ええ?!」」

『名前は公にしてないんだけど、裏では結構有名らしくてね』笑


待って、同い年で海外進出って


『向こうで勉強してて、HIROさんに専属になって欲しいって言われたから飛んできました』

「え、じゃあ海外にはもう?」

『いや、パリコレみたいな舞台がある時は戻るっていう条件付きで向こうの事務所に許可貰ってきたの』

樹「へえ、凄いな」

『全然!まだまだだよ』


いや、十分凄すぎますけど


『あ、この辺で大丈夫ですよ』

" 分かりました "


バックを開けて、財布を出そうとするから


「すみません、これで」

" はい、ちょうどお預かりしました "

『え、北人くん?』

樹「この人送ってくるので、メーター上げたまま待っててください」

『えっ 、』

" 分かりました "


樹、分かってるじゃん

Aさんを連れて、玄関の下まで来た


『あの、お金』

「いいのいいの。その代わり、またご飯食べに行こ?」

『……分かった。じゃあ、その時には必ず』

「はーい」


絶対払わせないけど


『今日はとても楽しかった。見送りまでありがとう』

「「どういたしまして」」


ちゃんと礼までしてくれて、礼儀正しいなあ

なんて思ってたら、頬にあるAの手

それは俺だけじゃなくて、樹にも


『2人もお酒飲んだからちゃんとケアしてね?夜更かしもダメだよ?皆にも明日は顔が浮腫んでると思うから、マッサージするねって伝えといてくれる?』

「「わ、分かった」」

『ありがとう。じゃあ、おやすみなさい』

「「おやすみ」」


タクシーに乗り込んで、外で手を振るAに手を振り返す



頬がまだ熱を帯びていた

それに比較的近いところでのAの笑顔

きっと鼓動が早くなってるのは俺だけじゃない

隣で耳を赤くする樹も、そのはずだ






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kahon - 想像しやすいです^^ (2019年5月6日 11時) (レス) id: 0e3b0babab (このIDを非表示/違反報告)
ほく(プロフ) - kahonさん» ありがとうございます。現実の方が、場面を思い浮かべやすいかなあと思って作ったので、そう言っていただき嬉しいです! (2019年5月4日 20時) (レス) id: 6a748cebac (このIDを非表示/違反報告)
kahon - 面白いです^^現実設定有難うございます^^ (2019年5月4日 18時) (レス) id: 0e3b0babab (このIDを非表示/違反報告)
ほく(プロフ) - 遊羽さん» コメントありがとうございます。有り難きお言葉を頂けて、感激しております。今後も甘々きゅんきゅんな物語更新していきますね笑 (2019年5月4日 15時) (レス) id: 6a748cebac (このIDを非表示/違反報告)
遊羽(プロフ) - 主人公ちゃんの初恋の人って...甘々きゅんきゅんで読んでてときめきが止まりません笑影ながら応援してます! (2019年5月4日 15時) (レス) id: 012ae7e9a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほく | 作成日時:2019年5月4日 11時

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