私がオタクを辞める時

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あなたside

彼との関係性が変わったのは、ガムシャラ公演だったと思う

私は彼とタメだったから、まだ一応学生で学校終わりにEXシアターに通うこともしばしばあった。
もちろんサボったこともあるけど笑

今もだけど、その当時はアルバイトしかしてなかったから、わざわざ高いお金で前列に入るわけでもなく、定価で譲ってくれる人を探したり、自分で当てたチケットで交換をしてやりくりしていた




そんな中、彼が私を見つけてくれるようになったのだ

まだ団扇の持ち込みが許されていたから、前作ったものを改良して蛍光色の用紙で大きく【じゅ】小さく【り】と貼り付けた団扇を持つようにした


前から数列の時、その団扇に気付いてくれた彼は、

「オレ？」

って、自分のことを指さしてから投げちゅーしてくれた


あまりにもビックリして、膝から落ちたんだよね

そしたら彼もビックリしちゃって、あわあわしてたのを覚えてる

私が身振り手振りで「大丈夫」ってことを伝えると、彼は「よかった」と安堵して、頭ポンポンの振りをしてくれた


その時から、何かある度に頭ポンポンしてくれるようになってたんだね

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