私がオタクを辞める時

2 ページ2

あなたside

今日は8.8のドームの日

絶対に良席を引くつもりで、毎日徳を積んできた



「デビュー発表かな」


そう、チェンエラで何も無かった…
何かあるような素振りをしてたのに、何も無かったあの日から数ヶ月


「いよいよかな…」


私たちのお別れの日が近づいているんだ









無事にアリーナを引き当て、いつも通り準備を済ませ開演を待つ

スト担の友だちはいないし、いつも単番か他のJr担、デビュー担の子と連番してる

その子達も今日は別で入ってるみたい







始まってからも、何も無い…
おかしいくらいスノストが出てこないし、これはうん…


そう思ってたら、気球で登場した彼

席ミスったかな、なんて思いながら団扇とペンライトを振る


そこから、数曲してようやく目の前に来た彼は



口パクで「…いた」なんて呟くんだ


私もめちゃくちゃアピールするタイプじゃないし、特にやって欲しいことは無いから、いつも伝えたいことを伝えるって感じでカンペを出してる


【じゅりくん、ドーム連れてきてくれてありがとう】


そう書いたカンペを見せると、少しはにかんで

「こっちこそ、ありがとう」

そう返してくれて、メインステに戻ってしまった

3→←1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す