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no side
「どんな異能なんだい？」
『死体を触れたら
その者の記憶を共有できる〜ってやつです。
僕のは常時発動型で死体を触れたら無条件で記憶が頭の中に入ってくるので
よくぶっ倒れますけどね。
そこが厄介です。』
そう云ってケラケラと笑うAの目は笑っていなかった。
先程までは落ち着いていて大人のようだったのに対し、
今はまるで、何かに怯える幼い子供のような目をしている。
「(この子は孤児院育ちだから殺しなどとは一切関わる場面がないはず…
まさか、殺しに関わる何かをやっていた…？)」
太宰は考えた。
そう云えば、彼女は自分が拳銃を所持していることに気付いているのにも関わらず
表情を変えず にしゃべっていた。
第一、人の死に慣れすぎている。
先程の云い方だと、沢山の死体に触れてきた…と云うことになる。
まだ、13歳の少女が？
「Aちゃん、」
『なんですか？』
首領としゃべっていたAを呼ぶ。
クルリと自分の方を見たAの顔は先程とは違い、完璧な笑顔だった。
暗い表情などどこにもない、"完璧な"
「っ…その顔、やめて。」
『…。なにがですか？』
「っ、だから。」
「まあまあ太宰くん。」
太宰が云うとAは一瞬、真顔になったが直ぐに先程の笑顔に戻った。
其れを咎めようとした太宰は首領に止められる。
仕方ないのだ。
孤児院では理不尽に耐え、いつもいつも笑顔で居る様にしていたのだから。
体調が優れない時も、泣きたい時も、いつもいつも笑顔で、誰にもなにも悟らせないために。
＿＿たった、13歳の子供が。
気がつけばAは無意識に笑うようになっていた。
どんな時も笑顔で。
「(思えば、出会った時も笑顔を崩さなかった。
と云うことは無意識にやっていると云うことか、？
まだ、12歳の子供が…？僕より5歳も下の少女が？
あの孤児院で一体、何があったと云うのだ)」
episode 5 ページ7
───
え、ただ引き取っただけだったの？？
異能あるとか思わなかったの？？
貴方幹部じゃなかった？？
とまあ色々な疑問が浮かんできたが取り敢えず飲み込んだ。
no side
「どんな異能なんだい？」
『死体を触れたら
その者の記憶を共有できる〜ってやつです。
僕のは常時発動型で死体を触れたら無条件で記憶が頭の中に入ってくるので
よくぶっ倒れますけどね。
そこが厄介です。』
そう云ってケラケラと笑うAの目は笑っていなかった。
先程までは落ち着いていて大人のようだったのに対し、
今はまるで、何かに怯える幼い子供のような目をしている。
「(この子は孤児院育ちだから殺しなどとは一切関わる場面がないはず…
まさか、殺しに関わる何かをやっていた…？)」
太宰は考えた。
そう云えば、彼女は自分が拳銃を所持していることに気付いているのにも関わらず
第一、人の死に慣れすぎている。
先程の云い方だと、沢山の死体に触れてきた…と云うことになる。
まだ、13歳の少女が？
「Aちゃん、」
『なんですか？』
首領としゃべっていたAを呼ぶ。
クルリと自分の方を見たAの顔は先程とは違い、完璧な笑顔だった。
暗い表情などどこにもない、"完璧な"
「っ…その顔、やめて。」
『…。なにがですか？』
「っ、だから。」
「まあまあ太宰くん。」
太宰が云うとAは一瞬、真顔になったが直ぐに先程の笑顔に戻った。
其れを咎めようとした太宰は首領に止められる。
仕方ないのだ。
孤児院では理不尽に耐え、いつもいつも笑顔で居る様にしていたのだから。
体調が優れない時も、泣きたい時も、いつもいつも笑顔で、誰にもなにも悟らせないために。
＿＿たった、13歳の子供が。
気がつけばAは無意識に笑うようになっていた。
どんな時も笑顔で。
「(思えば、出会った時も笑顔を崩さなかった。
と云うことは無意識にやっていると云うことか、？
まだ、12歳の子供が…？僕より5歳も下の少女が？
あの孤児院で一体、何があったと云うのだ)」
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ほこり(プロフ) - 天然石さん» すみません！ご指摘ありがとうございます！実はお恥ずかしながら、お話を書いた時に題名を書き忘れて、そのままページ数で出てしまったみたいです。本当にありがとうございます！！ (5月1日 21時) (
レス) id: a2a3707143 (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - 9と10がないです (5月1日 21時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
ほこり(プロフ) - あさん» ありがとうございます！嬉しいです！ (5月1日 18時) (レス) id: a2a3707143 (このIDを非表示/違反報告)
あ - すっっっっっっっっっっっっごい面白かったです！ (5月1日 16時) (レス) id: 8227299365 (このIDを非表示/違反報告)
美来 - おもろしどす (6月26日 13時) (レス) @page8 id: 37ce8859f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらねこ | 作成日時：2023年5月17日 10時
