episode 2 ページ4
───
『なんで…』
「さあね。
おっと。自己紹介がまだだったね。」
僕が問うと、この人ははぐらかして自己紹介を始めた。
いや…誰もついて行くとは云ってない。
「私の名は太宰。太宰治だ」
『自己紹介したところで…』
「Aちゃん、
孤児院から出ても行く処がないだろう？」
うぐっ…確かにないけどさあ…
えー、んー、えー…、仕方ない、腹を括るか。
『太宰さん。』
「なんだい？」
僕が名前を呼ぶと太宰さんはニコリと笑う。
いやこの人普通にイケメンじゃん
顔面偏差値高杉くんですか？？
『其処は、
マフィアは、衣食住が保障されますか』
「勿論」
『少しの間でも居場所ができますか。』
「そうだねえ、
働き具合によっては出来るんじゃないかな」
うぅん…どうしよう。
マフィアの方が死ねる確率は高くなるし…
よし、
「改めて聞こう。ポートマフィアに来ないかい？」
僕の顔つきが変わったのか
太宰さんがもう一度僕に問うた。
『行きます。』
太宰さんが差し伸べた手を握る。
すると太宰さんは「良い判断だ」と笑って手を繋ぎ直して歩を進めた。
…手放さないの？
『何処に行くんですか？』
「マフィアの本部だよ。
これでも私はポートマフィアの幹部だからね。」
自分の目が見開かれるのが判った。
いや、まじで断らなくてよかった…
あ、でも断ってたら普通に殺されてたかも？
其れは其れでいい……♡
太宰さんはそんな僕の様子を見てニコニコと笑っていた。
やっぱイケメンだよね。
あの後、僕と太宰さんは手を繋いだままマフィアの本部へ向かった。
門番やすれ違う黒服さんたちにすっごい目で見られたけど。
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ほこり(プロフ) - 天然石さん» すみません！ご指摘ありがとうございます！実はお恥ずかしながら、お話を書いた時に題名を書き忘れて、そのままページ数で出てしまったみたいです。本当にありがとうございます！！ (5月1日 21時) (
レス) id: a2a3707143 (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - 9と10がないです (5月1日 21時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
ほこり(プロフ) - あさん» ありがとうございます！嬉しいです！ (5月1日 18時) (レス) id: a2a3707143 (このIDを非表示/違反報告)
あ - すっっっっっっっっっっっっごい面白かったです！ (5月1日 16時) (レス) id: 8227299365 (このIDを非表示/違反報告)
美来 - おもろしどす (6月26日 13時) (レス) @page8 id: 37ce8859f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらねこ | 作成日時：2023年5月17日 10時
