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．
「…家賃ならちゃんと振込みましたけど。」
俺がドアを閉めようとすると
「あんた、歌手になったんだって？」
「…誰から聞いたんですか？」
「Aちゃんよ！あんたのとこお邪魔してたでしょ？」
Aちゃんって、、
知り合いか何かなわけ？
「知り合いなんですか？」
「知り合いも何も、私はあの子の母親のいとこだから。
遠い親戚よ。」
「はぁ？！」
「そんな驚くこと？てっきり聞いてると思ってたわ。」
「じゃあAの病気のことも…知ってるんですか？」
俺の言葉に口を固く結ぶ大家さん。
「教えてください！！A、出ていったんです！！」
「え？！あの体で一体どこにどうやって！？」
「あの体って…やっぱりAはそんなにも弱ってたんですか…」
「あんた何も聞いてないのね…。
あの子生まれつき発作持ちで
丁度2年前、18歳のときね。
1度死にかけたのよ…。
そのときに、記憶が全部飛んだの。
1年間まるっきり別人のようにフラフラと
生と死をさまようみたいなAちゃんだった。
そんなときに、両親が事故で亡くなったのよ。」
え…？
「Aちゃんが、思い出すよりも前に
思い出される前に、亡くなった。」
だから君は
実家に帰ればとか言ったとき話を逸らしたのか…
聞いたことのない君の過去を
雲の中にある星みたいなもやもやの中の核心が
どんどんと形現すことが怖くて怖くて
俺は耳を塞ぎたくなった。
なのにどんどんと飛び込む君の過去。
「そんなあの子がある日いきなり
大学に行って写真を学びたいって言ってね。
休学してたところを辞めて
新しくこの近くの芸大に通い始めた。
そこに在学してる間も
１ヶ月ごとに記憶が飛んだり
長くても半年しか記憶がもたなくなって、
検査したら脳に腫瘍が見つかった。
記憶に関わる大事な部分らしくてね。
その手術をしなきゃいけないからってバイトを始めて安いアパートにって、ここに来たのよ。」
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アサヒ(プロフ) - 櫻子さんのお話いつも楽しく読んでいます。太陽が眩しいのお話もう見られないのでしょうか？これからも楽しみにしています。頑張ってください！ (2018年5月9日 0時) (
レス) id: c89660540f (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10161148135←こちらに記載されてました。 (2018年5月6日 14時) (レス) id: 6ad02585f3 (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - 失礼しますが･･。ニートとは働く気がない人の事を言うのであって働いてる人(バイトなど)の事はニートではなく「フリーター」と呼ぶと思います。 (2018年5月6日 14時) (レス) id: 6ad02585f3 (このIDを非表示/違反報告)
夢紅(プロフ) - はじめまして。櫻子さんの世界観がどストライクすぎて…。何かがぐっと溢れ出てきそうになります（笑）素敵なお話です（ ; ; ）更新楽しみに待ってます。 (2018年5月5日 2時) (レス) id: 3f3578b7d4 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 続きが楽しみです。 (2018年5月3日 22時) (レス) id: 3d5cc8d928 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻子 | 作成日時：2018年5月3日 13時
