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．
俺は走った
美沙の甘ったるい声も
あいつらの心無い助言も
聡の苦笑いも
全部全部、俺の足枷のようにまとわりついて
俺を離してはくれない
君に会いたい
まとわりついた足枷を笑顔で振り払ってほしい
また、俺をまるごと包み込むような
明るい笑い声で笑ってほしい
ボロボロのアパートの階段
さびた手すりを掴んで駆け上がる
「A…っ」
ドアを勢いよく開け、君のいる部屋に向かう
「どうしたんですか？」
君は手元にあるものをガタガタと直し
大きな袋にしまった
「早かったですね」
そう言って俺に近寄る
俺はそのまま君を抱きしめ
きつく、きつく体を寄せた
「勝利…？」
「…俺、好きなように生きてるのかな」
君はなんて言う？
俺を離そうとしない言葉に君は
なんて言う？
少しの沈黙のあと、
君はくすくすと笑った。
「やっぱり勝利は優しいなぁ」
「え…っ？」
「…好きなように、生きていいんですよ」
透き通る声が体に響く
俺の背中を優しくさする
小さな冷たいAの手。
「勝利だって、
きっとその言葉をかけてきた人だって
みんな好きなように生きる資格がある
勝利は優しい人だから
気にしちゃうだけなんですよ
好きなように生きることは、決して悪い事じゃない。」
俺から離れて微笑む
君の大きな目は、今日も輝き麗しい。
「好きなように生きる中で
なにか、頑張れることを探せば
それが生きがいになりますから。」
君は俺とそう変わらない年のはずなのに
どうしてそうも、大人びているんだろう
君の言葉を飲み込んだ時
俺のポケットから着信音が鳴り響いた。
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アサヒ(プロフ) - 櫻子さんのお話いつも楽しく読んでいます。太陽が眩しいのお話もう見られないのでしょうか？これからも楽しみにしています。頑張ってください！ (2018年5月9日 0時) (
レス) id: c89660540f (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10161148135←こちらに記載されてました。 (2018年5月6日 14時) (レス) id: 6ad02585f3 (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - 失礼しますが･･。ニートとは働く気がない人の事を言うのであって働いてる人(バイトなど)の事はニートではなく「フリーター」と呼ぶと思います。 (2018年5月6日 14時) (レス) id: 6ad02585f3 (このIDを非表示/違反報告)
夢紅(プロフ) - はじめまして。櫻子さんの世界観がどストライクすぎて…。何かがぐっと溢れ出てきそうになります（笑）素敵なお話です（ ; ; ）更新楽しみに待ってます。 (2018年5月5日 2時) (レス) id: 3f3578b7d4 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 続きが楽しみです。 (2018年5月3日 22時) (レス) id: 3d5cc8d928 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻子 | 作成日時：2018年5月3日 13時
