ジョングク栽培キット【JK】

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「おいジミナ、正直お前かなりイタイよ。ヒョン恥ずかしくて見てらんない。目と耳と心が潰れそう」

「女の子にはやりすぎなくらいがちょうどいいって言ったのジンヒョンじゃないですかぁん。Aチャンがオレに悶えときめいてるからって嫉妬しないでくださーい♡」





ときめいてないわ。

この冷めた目のどこをどう見てそう判断した？





「反抗期なのか知らないけど、ほんっとにこの頃特に生意気だな！！どう育てればこうなるんだよ。まったく、親の顔が見てみたい」





親はお前だ。

なるべくしてなったんだよ、妥当だわ。





「負け惜しみは見苦しいですよヒョーン」





オッパの嘆きに両手のひらを上に向けて肩をすくめ、非常にイラッとくる顔して挑発するジミン。

多分、このジェスチャーも海外のコメディドラマから習得したやつだ。

目玉をぐるっと回して頭をゆらゆら揺らす仕草まで完璧。

だいぶムカつく。





「てかジミニは人間様の物食べすぎ。さっき栄養剤やったろ？食費がかさむピクチンとか本末転倒な件」

「おッ、捨てます？捨てる気になりました！？それなら今日からこの家で〜、」





「こんな手のかかる子、うちにはいりません」

「イヤン！Aチャンのいけずぅ〜♡」





こうしたいがみ合いを見るのはしょっちゅうで呆れちゃうけど、実は信頼し合っている2人の関係が羨ましかったりする。

親しい友達もほとんどピクチンと生活しているし、その話に花を咲かせるみんなを見てたら、私も自分だけのパートナーが欲しいなって思ってきたり。

本音を言えば、そこそこ寂しいんだ。

残念なことに、ソクジンポリスの監視下にある今の状況じゃ彼氏もろくに作れないしね。





でもやっぱり、





「ジミンはいらないかな！」





「あーあ！ヒョンのせいでフラれちゃった〜」

「ヤァー、人のせいにするなよ」





「よし今決めた。後で私にピッタリなピクチンちゃんがいないかホソクさんに相談してみる！！」





私だって、素敵な子に出会いたい。


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