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「とりあえずは落ち着いてよかったね。ちゃんと寝てくれて安心した」

「…………あぁ」





発熱を訴え、息を詰まらせて足をばたつかせていた小僧。

しばらくうなされていたが、とりあえずは落ち着きを取り戻した。





「ぐぅちゃんすごく……、苦しそうだった」





彼らは人間とは性質が異なり、多少の発熱でも命取りになる場合がある。

今回、命に別状はなかったものの、辛い思いをさせてしまったのは事実だ。





「ねぇ、ゆんぎ」





彼女の腕が、ソファーに深く腰を沈める俺を包み込む。

背中に感じる温もりと、自分と同じ柔軟剤の香りに安心感を覚え、身体の力は抜けるが、それに反して喉の奥はきゅっと締まる。

次に何を言われるのか、嫌でも分かってしまって。





「私ね、一生分の幸せ、もう十分すぎるくらいもらったよ?もちろん今もだし、これから先も、きっと幸せ」





そんなの、お前が勝手に思ってるだけだ。

俺がどれほどの思いをかけて作り上げようとしてるのかって、誰よりも知ってる癖に。

簡単にそんなこと…………、言うな。





喉まで出かけた言葉を、乾いた唾と一緒に飲み下す。





「ゆんぎは私が枯れるまで、たくさんの愛情をくれるんでしょう?だからもう、」





「やめねぇよ」





自分のために、他を犠牲にしてまでって、そう言いたいんだろ?

んなこと言って大人しく断念するって、本気で思ってんのかよ。

もはやこれは俺たち2人だけの問題じゃない。

同じ思いを抱えてるユーザーは山ほどいるんだって。





何より俺が、俺自身が、お前と──────、















「師匠、アミちゃん、」















複雑そうな顔をして、今にも泣き出しそうな彼女の頬に手を添えようとした時。

寝室の扉が、ゆっくりと開いて。















「これ、ぼくの身体……、どう、なってるの…………??」


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【 作者より 】→←__



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(プロフ) - フネ55さん» フネちゃん💜おっ?と思ったらフネちゃんで笑った😆直接じゃなくてコメント欄っていうのもまた新鮮でうれちぃ💕そしてなんだか懐かしい!今後ともどうぞご贔屓に……( ˶'-'˶) (2月15日 11時) (レス) id: afd41b7467 (このIDを非表示/違反報告)
フネ55(プロフ) - 切れ痔かわいそす過ぎて☺️ユンギさんてなんでか全無茶振りを一気に引き受けてクールな顔して疲労困憊みたいなとこあるある☺️大好きです!いつも楽しく読ませていただいてます!ユンギと女の子ピクチンとのエピソードありがとうございました! (2月14日 22時) (レス) @page46 id: 58aa067e49 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - tatituteto0610さん» tatituteto0610さまっ💜舌っ足らずで愛嬌たっぷりのジョンピク、なんとも可愛らしいですよね🥰成長させねば話は進まないのに、一生ちっちゃいおバカさんのままでいてほしいと思ってしまいます( ´ ` )✨ (2月6日 12時) (レス) id: afd41b7467 (このIDを非表示/違反報告)
tatituteto0610(プロフ) - もー最高🤣声出して笑っちゃうよいつも(笑)おバカさんだけどカワイイジョングク大好き💜 (2月5日 21時) (レス) @page38 id: 7714ce880e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 8yg2さん» 8yg2さまっ💜お気遣いありがとうございますぅ( .ˬ.)" 精進して参ります!💪🏻 (1月18日 17時) (レス) id: afd41b7467 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:https://twitter.com/_hokorochan_  
作成日時:2024年1月8日 18時

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