ジョングク栽培キット【JK】

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𝒀𝒐𝒐𝒏𝒈𝒊 𝑺𝒊𝒅𝒆 𓂃𓈒𓏸𓐍𑁍








「いいかいジョングガ。ユンギヒョンの言うことをよく聞いて、Aちゃんに認めてもらえる、立派な男になって帰ってくるんだよ？それじゃ、グッドラック！」





アポもなしに訪問してきたホソギは挨拶もほどほどに、かくかくしかじかあーだこーだうんぬんかんぬん事情を並べ、呆ける俺に大きな荷物を押し付けて、嵐のように去っていった。





「あなたが かっこいーおとこの おーさまなんですよね？どーぞ、よろしくおねがいいたしまする」





熱い視線を送ってくる、見覚えのありすぎるちっこいのを残して。





「男の王様って何」

「いきかたが かっこいー、おとこがあこがれるおとこ、5ねんれんぞく 1いだと おききしました」

「ンだそれ。初耳だけど」

「ここで、しゅぎょー させてくれさいっ！！」





俺にはやり遂げるべき……いや、どうしてもやり遂げたいと、研究の中でも一際熱を込めていることがある。

最先端の技術を駆使し、その思いをありったけ詰め込んで作り上げたのが、紛れもなくこの、





「ししょー！まずは、なにをしましょーか？かたでも もみましょーか？」





“ジョングク”と名付けられた、最新サンプルのピクチンだ。





「ゆんぎ？お客さん？ほそくの声が聞こえた気がしたんだけど…………、ってあれれ、可愛い男の子がいる」

「かわいーって いわないでっっ！！」





「あいつが急に来て置いてったんだよ。家出小僧、可愛いだろ」

「だぁーかぁーらぁー！！んもうっっ！！」





成長速度◎、顔面偏差値◎、愛嬌◎。

いくつか気になる点もあるが、今まで報告を受けてきた限りではまぁまぁ順調。

ただ、





「おねぇちゃん、だぁれ？」

「私はアミ。ユンギと暮らしてるピクチンだよ」

「へぇ〜そうなんだぁ。じゃあ、おっぱぃちょーだい」

「うん。…………え？うん？？」

「まえにAちゃんが、もぉすこし おっぱぃおっきくなりたいーって いってたんだよね〜。だから、ちょーどいーとおもって」

「もしかして、もぎ取って移植できると思ってる？」

「えぇぇぇぇー！！できないのぉーっ！！？」





普段どんな人間に囲まれて、どんな環境で育てられてんだろうって、思う。


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