【 ホソクの楽屋話 】 ページ32
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𝑯𝒐𝒔𝒆𝒐𝒌 𝑺𝒊𝒅𝒆 𓂃𓈒𓏸𓐍𑁍
「あのぅホソクさん、なんとお伝えすれば良いのか分からず報告を先延ばしにしておりました。こちらのきゅるんとボーイが、貴方様からいただいたピクチンでございますっ……!!」
「おっとっと、ぼくの でばんかな?それでは、しつれいして〜、」
地面に三つ指をつき、ご丁寧に頭を下げて挨拶してみせる、まんまるフォルムな紫の男の子。
2、3歳ほどに見えるその子はなぜかアウッとしゃくれ、変顔しながら僕を見上げた。
「わてくし、Aちゃんにつくっていただきました、じょんぐく ともうしまする。いご、おみち……おみおり……おちりみ……、お、ぉ、おしりをくださいっ!」
状況をすぐに理解することは難しかった。
だってこんなの、フツウじゃありえないから。
「ごめんね坊や、お尻はあげられないんだ。それでAちゃん、今キミなんて言ったの??」
「おはようございますッ!!!!」
「や、それの次」
「この子が例のピクチンですッ!!!!」
「そうそ……………………、え??」
ねぇ、ユンギヒョン。
ヒョンがくれたサンプルくん、どうやらかなり様子がおかしいみたいだよ。
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「ん、散らかってっけど」
ボサボサ頭と絶妙にずり落ちたメガネ、目の下の隈も相まって、いつにも増して肌が青白く見える。
“徹夜続きで疲れてます”と顔に書いた疲労困憊研究者ルックのヒョンの口には、煙の出ない紙の棒が咥えられていた。
「チュッパチャプス?」
「…………甘ぇ」
「やっとタバコやめる気になったんですか」
「
「ふふ、うふふっ」
彼の顎の先が導く先にいる女性は、僕の前にコーヒーカップを滑らせて慎ましくお辞儀をする。
「ほそく、久しぶり」
最後に彼女に会ったのはいつだっただろうか。
幼い少女の面影を残しつつ、気品のある女性に成長していた。
「いくら言っても聞かないから、私が飴玉に 変えてあげたの。ね、ゆんぎ?」
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綻(プロフ) - フネ55さん» フネちゃん💜おっ?と思ったらフネちゃんで笑った😆直接じゃなくてコメント欄っていうのもまた新鮮でうれちぃ💕そしてなんだか懐かしい!今後ともどうぞご贔屓に……( ˶'-'˶) (2月15日 11時) (レス) id: afd41b7467 (このIDを非表示/違反報告)
フネ55(プロフ) - 切れ痔かわいそす過ぎて☺️ユンギさんてなんでか全無茶振りを一気に引き受けてクールな顔して疲労困憊みたいなとこあるある☺️大好きです!いつも楽しく読ませていただいてます!ユンギと女の子ピクチンとのエピソードありがとうございました! (2月14日 22時) (レス) @page46 id: 58aa067e49 (このIDを非表示/違反報告)
綻(プロフ) - tatituteto0610さん» tatituteto0610さまっ💜舌っ足らずで愛嬌たっぷりのジョンピク、なんとも可愛らしいですよね🥰成長させねば話は進まないのに、一生ちっちゃいおバカさんのままでいてほしいと思ってしまいます( ´ ` )✨ (2月6日 12時) (レス) id: afd41b7467 (このIDを非表示/違反報告)
tatituteto0610(プロフ) - もー最高🤣声出して笑っちゃうよいつも(笑)おバカさんだけどカワイイジョングク大好き💜 (2月5日 21時) (レス) @page38 id: 7714ce880e (このIDを非表示/違反報告)
綻(プロフ) - 8yg2さん» 8yg2さまっ💜お気遣いありがとうございますぅ( .ˬ.)" 精進して参ります!💪🏻 (1月18日 17時) (レス) id: afd41b7467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綻 | 作者ホームページ:https://twitter.com/_hokorochan_
作成日時:2024年1月8日 18時