ジョングク栽培キット【JK】

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無事(？)魔のゾーンを通り抜けることに失敗。

ついこの間オッパをカツアゲして手に入れたお小遣いは、即ただの布と化すであろうおパンツ様にすり変わってしまった。

でもいいさ、いいんだ。





「しょっきんぐもぉるって、すんごいたのしぃんだねー。まいにち あそびにきたいな」

「毎日来たらAちゃん、それこそショッキングで死んじゃうよ……」

「ありゃりゃ。それは、ぼくが こまるよね！はっはっは！どれどれ、ぎゅってしてあげようね」





だって、可愛いこそが正義でしょ？















お目当てだった、子ども用品を取り揃えるブースには、目移りが止まらなくなるほどの種類が盛りだくさん。

あれも着せたいこれも着せたいと夢中になっている隙に、またまたジョングクが大逃走してしまいました。

誘拐されていませんようにと願いながらキョロキョロしていると、





「ててくんっ！ててくんだぁぁ！」

「……むむ？君は…………。ぇ、もしかしてジョングギ？？めっちゃデカくなってるッ？！」

「きゃははっ！ててくんの おかおとおようふく、へんてこりんで おもしろーい！」





安定のピチピチタイツ、本日は緑ではなく純白。

股間部分からはくちょうの頭をにょきっと生やしたバレリーナコスチュームのぶぃさん(ちょんまげ＆ちょび髭＆まろ眉＆チュールのミニスカ＆ニーハイ)が、それのくちばしでジョングクの頬を突っついていた。

情報量が多いよ……。





「コレいいでしょ。ファンに乞食して最近手に入れたおニューなんだよね。ロングtinkoroヘッドがポイント」

「てぃんこ ろけっと、かっちょいーねー」

「さっきこの格好で免許更新行ったんだけど普通に写真撮ってくれたんだゼㅋㅋほら免許証見て、はくちょうとツーショワロリンヌㅋㅋ」





“TPOを弁えた服装を”という概念は彼に存在しない。





動画のネタを増やすため、あらゆるお店のピクチンコーナーを定期的に巡回しているらしい。

そして来店する度に不審者がいると通報され、警備員さんのお世話になっていると。

一部始終を簡単に想像できすぎるので、正直もう何も驚かん。





「ジョングギの服なら一緒に選んであげるよ！こういうセンスに関してはボクちんの右に出る者はいないからね」

「いや、右に出たくても出れないんですよ……。そもそも誰も同じ土俵に立てないんです」


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