ジョングク栽培キット【JK】

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「こっちのおみせは？」





────“CELINE”

……せりぃーぬ、せり、いぬ。





「ここはせり犬(いぬ)。わんちゃん用のお店だし私たちには関係ないね。ほらほら、あっちにジョングクに似合う可愛い服たくさんありそうだよ！早く、」

「うわぁお……このおんなのこ、すっごくかわいい……」





あらあら、CalvinのKlein様じゃないですか。





「ぼく、このことおんなじ おぱんつはきたい！！」





今までのラインナップに比べたらまぁ…………、ってダメダメ。

君にはもったいない。

どうせすぐに弾け飛ばすでしょうに。





ちなみに指さしてるそちらの広告モデルのお方、髪の毛長いしベリーキュートなお顔してらっしゃいますけど立派な成人男性です。

それも、わりとムキムキゴリゴリの。





「おんなじのはいたら、ぼくもこんなふうに、おなか ぽこぽこになる？？いいないいなぁー、ぽこぽこいいなぁー」





ブランドロゴを際立たせる麗しい腹筋を持つモデルと、うさ白ブリを身につけるザ・幼児体型の自分を交互に見比べ、羨望の眼差しを向ける。





「んね、Aちゃん……。おねがいがあるんだけろ……♡」





出ました。

必殺、ぶりっ子モード上目遣い。

〜顎に両手を添えて〜





「これ買ったら今日それだけで終わっちゃうよ。今度財布と……、あッ間違った。オッパと来た時に買ってもらお？」

「いまほしぃの。いっしょーの おねがいだからぁ」

「うん。それさっきポップコーンで使ったよね。一生に一度をポップコーンに使ったんだよ、ジョングクは」

「こまかいことは、おいといて……。おねがいおねがぁぁぁい♡」





甘やかすのは簡単だけど、強請ればなんでも思い通りにいくと思われてしまう。

ワガママばかりの大王様に育ってもらっては困るし、ここは心を鬼にして。





“NO、ダメ、いけませんッ！”





「もうっ、どのおぱんちゅが欲しいの？♡♡♡」





あｯｯｯｯ。


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