ジョングク栽培キット【JK】

【 ぐぅとじみんのお留守番 】 ページ19

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𝑱𝒊𝒎𝒊𝒏 𝑺𝒊𝒅𝒆 𓂃𓈒𓏸𓐍𑁍








麗しのマイスウィートエンジェルは、俺に大きな大きな試練を与えた。





「それじゃあバイト行ってくる。少しの間だけジョングクのことお願いねー」





大好きな君、今日ばかりは槍を持った邪悪なデビルに見えるよ。





昨日突拍子もなく生まれたと思ったら、ものの数時間で立って歩いて喋るようになった、この宇宙人みたいなちんちくりんとのお留守番ミッション。

果たしてクリアできるのか……。





「Aちゃ、ぼ、ぼくも、いくっ！」

「ジミンと楽しく遊んでるうちにすーぐ帰ってくるから、いい子で待ってて？」

「や、やだ。これ、こあいの！これ、いやぁーっ！」





コレ呼ばわり。

こちとら人生の大先輩だぞ？

なにもそこまで拒否んなくたっていいじゃん。

ちょっと傷つくわ。





ホソギヒョンに成長具合を報告すると約束したものの、奇妙なことばかりの連続で、昨日の今日でどう説明したらいいかの整理が追い付かず、とりあえず初日は面倒を見ていてくれと。

まぁ少しの間だし暇だし、別にいいよ？

いいけどさ、





「うわああぁぁぁぁん！！Aちゃんに、すてられたああぁぁぁぁ！！やだああぁぁぁぁ！！ぼく、しんじゃうかもおおぉぉぉぉっ！！」





お留守番開始1分でヒステリック勃発。

正直、穏やかに過ごせる気がしない。















「ねぇ、いつまでそこで丸くなってるつもり？イジけてたってまだまだ帰ってこないよ」

「……………………」





チビが玄関マットの上でうつ伏せに蹲(うずくま)り口を結んでから、かれこれ1時間が経過した。

まるっとしたフォルムの後頭部を突っついてみても、ちっさいプリケツにカンチョーしてみても、反応する素振りは見せず、背中が規則正しく上下するだけ。

試しにコロンとひっくり返してみたら、





「くぅ…………くぅ………………。むにゃ、」





自由なこった。

暴れ喚き疲れたのか、幸せそうな顔してスピスピ寝てたよ。


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