検索窓
今日:13 hit、昨日:31 hit、合計:83,485 hit

【 サムパ𝑁𝑖𝑔ℎ𝑡 】 ページ25

.



ピーンポーン






『たーのもーーー!!』


「たのもぉぉぉぉぉぉぉ!!」


『タモノーー!』






ホットプレートの入ったダンボール、絵柄のついた紙皿とカラフルなプラコップ、パーティーグッズにボードゲーム


様々なアイテムを小脇に抱え、3人並んでインターホンを押しドアを叩く


テヒョンイには既に鼻眼鏡と猫耳カチューシャが装着されている


もうパーティーは始まっているのだ






『テヒョンイヒョン、僕も流れで言ったけどタモノーってなんですか?』


『違うよジョングガ。タモノーじゃなくて、たのもーー!!だよ』


「た!の!もおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」


『ちょっヌナうるっっさ!耳元でそんなバカでかい声出さないでよ、鼓膜破れる』


『どっかの国で家を訪問する時はこう叫ぶんだって。テレビで言ってた』






私もつられて叫んではみたけれど、そうだったのか


それにしても一向に家主は顔を出してこない


大方出てこない理由は分かっている


無言の抵抗だ






「ナームジュナァ!居ることは知ってるんだよ!大人しく自宅をパーティー会場として明け渡しなさい。でなければ強行突破する!」


『強行突破ぁ!』


『するぅ!』







こんな茶番を繰り広げているが、鍵はもちろん私のスマホで解錠できるし暗証番号だって知っている


だが、このやり取りもまた一興






数度目のインターホンを押した時プツッと通話状態になった


“ 只今留守にしております。パーティー会場をお求めの方は他をお探しください ”


「よしっ入っていいって。ほら2人とも、汚い家だけど上がって上がって」






本気で嫌ならチェーンをかければいいところそうしないのは入っていいよってことなんでしょ?


もー素直じゃないんだから






『次はサムギョプサルパーティーだって言いましたよね?ヒョン大丈夫ですよ。今日はカチューシャとかクラッカーもありますから、心配しなくても』






猫耳を頭に被せられながらそう言われ、露骨に嫌な顔をするナムジュニ






『俺のカチューシャもちゃんとあるかなぁ〜って心配してるんじゃないよテヒョンア。部屋に臭いがこびりついて何日も取れないから今日はAの家で……ってなんだその折り紙の輪っか。そこまでするか?』


「やっぱりこーいうのがあるから雰囲気が出て良いんだよ。ジョングギに作らせた。ほら括り付けるからそっち持ってー」






うん、パーティーらしくなってきた



.

𓅧→←【 作者より 】



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (178 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
538人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団 , バンタン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作者ホームページ:https://twitter.com/_hokorochan_  
作成日時:2022年11月27日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。