今日:26 hit、昨日:8 hit、合計:83,549 hit
小|中|大
𓂃 𓈒𓏸 𖤣𖠿𖤣𖥧𖥣。𖥧 𖧧𖤣𖥧𖥣。𖥧 𖧧𖤣𖠿𖤣 𓏸𓈒 𓂃
「今朝ね、夢にジョングギ出てきた。うさぎの着ぐるみ着て遠くから走ってきて、突進される夢」
『ほんとー?夢に出てくるなんていつも僕のこと考えてる証拠じゃん。ヌナもやっぱり僕が好きだね』
日が沈みかけのまだ明るい外を並んで歩く
彼の押す自転車のカゴには、家出でもするのかというくらいバカでかい真っ黒なリュック
何がそんなに詰まっているのかは知らない
「さっき遠くからから近づいてきたのデジャヴだったよ。なんか見たことあると思ったら今朝の夢だった」
『突進しとけばよかったね。からの、こう、そのまま熱い抱擁〜!』
「リアルにそんなことしたら君の大好きなヌナ天に召されるど?」
はしゃいで遊ぶ小学生や、隅で井戸端会議する野良猫たちがいるいつもの公園の横を通ると
どこからか夕飯のいい匂いが漂ってきて空腹を誘われる
『んーいい匂い。ねぇこの後そのままヌナの家行ってもいい?夜ご飯一緒にご飯食べようよ』
おっと?
…………まずい
これは、まずい
いつもならなんてことないが今日はなんたって、なんたって日本酒が待っている
もしこの子を連れて帰ろうものなら、私の大切なそれはすっからかんになるまで飲み干されるだろう
なんならその他諸々食い尽くされる
それだけは絶対に避けなくてはいけない
.
𓃢 ページ19
.
半ば諦めのため息を小さく吐き出す
この子はゾーンに入ると何を言っても聞かないから、放っておく他ない
『ヌナ仕事終わったんでしょ?僕ももう帰るから一緒に帰ろ〜』
「バイトは?」
『今日はバイトじゃなくて、ホソギヒョンとこ遊びに行ってた。というよりそれはついでで、またヌナに逃げられないように終わるまで待ってたのっ!』
ジョングギは私たちと同じHYBEコーポレーションに内定している大学4年生
ホソギとジミンちゃんが卒業した芸大の後輩でダンスを専攻していて、卒業後はここでホソギと同じくダンス講師として働く予定だ
大学の単位は3年生までに必死になって取ったとかで余裕があるらしく、今はバイトとして大半の時間ここで働いている
器用な彼は大体の仕事をそつなくこなすので、色んな所に駆り出されることが多い
今日はこっちに明日はあっちに
彼がどこにでも現れる理由のひとつでもある
「今朝ね、夢にジョングギ出てきた。うさぎの着ぐるみ着て遠くから走ってきて、突進される夢」
『ほんとー?夢に出てくるなんていつも僕のこと考えてる証拠じゃん。ヌナもやっぱり僕が好きだね』
日が沈みかけのまだ明るい外を並んで歩く
彼の押す自転車のカゴには、家出でもするのかというくらいバカでかい真っ黒なリュック
何がそんなに詰まっているのかは知らない
「さっき遠くからから近づいてきたのデジャヴだったよ。なんか見たことあると思ったら今朝の夢だった」
『突進しとけばよかったね。からの、こう、そのまま熱い抱擁〜!』
「リアルにそんなことしたら君の大好きなヌナ天に召されるど?」
はしゃいで遊ぶ小学生や、隅で井戸端会議する野良猫たちがいるいつもの公園の横を通ると
どこからか夕飯のいい匂いが漂ってきて空腹を誘われる
『んーいい匂い。ねぇこの後そのままヌナの家行ってもいい?夜ご飯一緒にご飯食べようよ』
おっと?
…………まずい
これは、まずい
いつもならなんてことないが今日はなんたって、なんたって日本酒が待っている
もしこの子を連れて帰ろうものなら、私の大切なそれはすっからかんになるまで飲み干されるだろう
なんならその他諸々食い尽くされる
それだけは絶対に避けなくてはいけない
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
538人がお気に入り
538人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:綻 | 作者ホームページ:https://twitter.com/_hokorochan_
作成日時:2022年11月27日 21時