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𓃝 ページ15

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『お前また潰れて俺の肩でもどすなよ?見たことあっか?自分の肩口から滝が流れてくんの。あれ軽いトラウマレベルだから』


「その節は大変申し訳ございませんでした。次の会は私が持ちますんで。ええ」






腰を深々90度に曲げて謝罪の言葉を並べる


前回私は次の日が休みだからと気持ちが大きくなり、いい気分になってきたところで2人の間に入って肩を組み歌い始めるというだる絡みをした


それから後先考えずに飲みすぎて感情が昂り、“ ジンくんもオッパもサランヘ! ”などと叫んでそのまま股をおっ広げ撃沈


挙句の果てに帰りおぶってくれたユンギオッパの顔にかかるスレスレのところから、盛大に流れ星を流すという大失態をおかしたのだ






ちなみにジンくんは横で手足をジタバタさせながらまたあの変な音を出して笑い転げているだけだった


ジンくんの顔面にかけてやればよかったと思った






『人の金で飲む酒は美味いからな。ちょっといい店探しとくわ』


「嗚呼、どうかご慈悲を……!」






さっきピクリともしなかった表情筋が動いてククッと小さく笑う






『そういや話変わるけど、昨日ジョングギに会った?』


「グギ?んや、会ってないけど」


『アイツAのこと探し回ってたぞ。バイト終わりにうろついてヌナヌナうるっせぇの。ちゃんとリードつけて見とかないとダメだろ』


「どうせいつものやつでしょー?うちは自由に育てる方針なんで」


『もう2日も会ってないって口尖らせてた。たった2日って。毎日会わないと悪化する病気でも持ってんのか』






通称“ Aの犬 ”のジョングギは私の金魚のフンだ


私がジミンちゃんのフン1号なら、そのフンを更に追いかけ回す2号といったところ


ここだけでおかしな連鎖が出来上がっている






どこにいても当たり前のように現れて、私や彼でいうヒョンの周りをグルグルグルグル


見た目はきゅるきゅるうさぎで、行動は犬で、それでいて金魚のフンって


もう何が何だか分からない


でもジミンちゃんの可愛さとはまた別の可愛さがあって、周りから愛されている我らがマンネだ






「だからカトクの通知溜まってんのかな。通知音うるさすぎてあの子だけミュートにしたから、次開くのが怖いよ」


『Aにかまってもらえれば大抵大人しくなるんだから、そんなことしたら反動が……。まぁ、頼むぞ』






そう言って私の頭に手を乗せ、さらりと撫でた



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作者名: | 作者ホームページ:https://twitter.com/_hokorochan_  
作成日時:2022年11月27日 21時

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