𓆟(𝑌𝐺)⋆⸜❤︎⸝⋆ ページ46
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𝒀𝒐𝒐𝒏𝒈𝒊 𝑺𝒊𝒅𝒆 𓂃𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣
あー頭痛ぇし、さみぃ
さっきまで鼻水と多少の咳だけだったのに
まともに飯も食ってないし薬も飲んでないから拗らせたか
ガキの頃はこういう時両親に看病してもらったっけ
風邪引くとちょっと心細くなるコレ、なんなんだろうな
そんなことを考えていると、私たちのせいでーとかなんとか言ってAが見舞いに来た
らしくもないからそれを言葉に出すのは無理な話
回りくどい手を使い引き止めることに成功する
腹も膨れたし薬も飲んだし、人が居てくれるっていう安心感もあって瞬く間に睡魔に襲われた
深夜2時、喉の乾きで目を覚ます
サイドテーブルにあるペットボトルを取ろうと上半身を起こすと、足元にいつもはない塊が
暗がりでハッキリ見えないけど
なんだ?
ランプを付け、寝ぼけ眼を擦り凝視する
え…………A?
俺が寝付いてすぐ帰ったんじゃねぇ、の?
肌寒そうに縮こまり、申し訳程度のブランケットに包まれて眠る彼女
ラグの上に散らばったままの漫画を見る限り、途中でコイツも寝落ちたんだろう
そのままにする訳にもいかないから、一旦自分が布団から出てAを押し込む
ポジションが悪かったのか眉根を寄せて少しモゾモゾと動き、ベスポジを見つけまた穏やかな顔へと戻っていった
さて、どうしたもんか
看病の甲斐あってか寝る前より軽くなった体
まだ熱っぽさは残るものの、先程のような重い倦怠感は無い
しかし、せっかく良くなってきたのにソファーで寝てぶり返すのも嫌だ
このまま一緒に寝たらうつすかもしれないし、後から番犬に知られてあーだこーだ言われんのもめんどくせぇけど
俺とコイツが黙ってりゃいい話か
他にどうするかって頭を使う方がだりぃ
スポーツドリンクを数口飲んでから冷えピタを雑に取り替え、彼女をそっと奥にずらして布団に入る
あ、あったけぇ〜
自分以外の体温ってこんなに心地良かったっけ
てかA化粧したまんまじゃん
今更だし、もうどうしてやることも出来ねーわ
そんなこと考えてる間にも瞼の重みは増していく
人間湯たんぽの温もりを感じながら
2度目の深い夢の中へと落ちていった
【 天才は風邪を引く 】┈ 𝒇𝒊𝒏.
⋆⸜❤︎⸝⋆ YG、R有り
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作者名:綻 | 作者ホームページ:https://twitter.com/_hokorochan_
作成日時:2022年11月27日 21時