all day

▼ ページ5

.


Kazuma side




個室をあけた時、質問攻めにする予定やった


なんで俺との約束は避けるのか、
男でもできたんか、
なんかつらいことでもあったんか、


色んな質問が頭をぐるぐるしてたはずなのに、
ドアを開けてAの顔を見た瞬間
そんなんどうでもよくなった


俺怖い顔してたんやろなあ、Aびっくりしてたし。



一杯だけ、そう言って余裕そうに平然を装ってるつもりでも
お酒を飲んでAと話すと、なぜかぎこちなくなる




…これはちゃんと話さなあかん、と直感で思った


だって、Aとこれからこんなぎこちない感じで
話すのも嫌やし、飲みに行けないのも嫌やったから。



なにより俺は、Aのことが気になってしゃあないんやと思う、



気づいたら好きになってて
目を離したくなくなるくらいの存在になってた





こればっかりはどうしようもないよな








……一方的に言い放って個室を出てきたのはいいけど、
あいつ頑固やから来てくれるかなあ、




そう思って、心配になって住所を送ったLINEのあとに


" 絶対に来いよ "


そうやって念押しをしてからタクシーに乗り込んだ









.

▼→←▼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す