保健室のカズナリ先生【×Ｎ】 (ページ3)

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「……」

「ん？どうしたの」

「あ、いや……何でもないです」

「ふふ、そう？」

めちゃくちゃ優しげな視線を感じて、思わず、横を見ると、本当に優しい目をしていて。

それを向けられている俺が言うのも何だけど、愛しいものを見るような目。

さっきの言葉は本気なんじゃないか、……なんて思ってしまう。

「……あ、櫻井くん」

「はい、」

「プリン食べる？」

「……え？」

「プリン食べようと思うんだけど櫻井くんもいるかなって」

プリン……。

なんか、すげえ可愛いな……。

「あ、じゃあ……食べます、」

「くふ、わかった。持ってくるね」

てか、プリンなんかあるんだ……。

「はい、どうぞ〜」

「ありがとうございます」

スプーンと高級そうなたまごプリンを渡される。

いや……高級そう、というより、お高いちゃんと高級なのやつだ。

「先生が買ったんですか？」

「そうだよ〜。冷蔵庫あるし、いろいろ買ってたまに食べたりしてるの」

「そうなんですね、結構……自由な感じなんですね」

「ふふ、そうなんだよねえ〜。アイスもあるよ。あ、アイスがよかった？」

「あ、いや、プリンで大丈夫です」

「くふふ、そう？美味しい？」

「美味しいです、こってれお高いやつですよね、？」

「うん。普段は買わないんだけど、たまにはこういうのも買ってみようかなって思って」

美味しい、と微笑む先生が可愛い。

「……」

なんだろう……。

「櫻井くん？どうしたの、ぼーっとして。具合悪い？」

「え、あ、全然そんなことないです、元気ですよ」

「そ？なら良かった、」

なんだろう……。この、ぎゅう、と胸が締め付けられるような感覚は。

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